NHK首都圏ネットワークにニジアカが特集
(写真の出展:NHK首都圏ネットワーク2026年5月8日放送)
先日、NHK「首都圏ネットワーク」に、本校の取り組みを取材していただきました。番組で紹介されたのは、ある親子の歩みです。低学年で不登校になり、「学校には行かないといけない」と思い込んでいた——そんな親子が、どのように変わっていったのか。私自身の言葉で、あらためてお伝えしたいと思います。


声も、顔も出せなかった
本校(NIJNアカデミー)に入ってきた当初、その子は声を出すことも、顔を見せることもできませんでした。けれど、これは特別なことではありません。本校に集う多くの子どもたちが、学校で自分を出せないまま、似たような状態からスタートします。「自分を出してはいけない」と、どこかで身につけてしまっているのです。
勇気を出して打った、一つのチャット
変化のきっかけは、本当に小さな一歩でした。その子が勇気を出して打った一つのチャットを、先生が見つけ、受け止めた。そこから、同じ境遇の仲間に出会い、少しずつ、学ぶおもしろさや、人とつながる喜びを取り戻していきました。
そして、笑顔が戻るのです。子どもに笑顔が戻ることが、親にとってどれだけの安心か。保護者の方の気持ちに想いを馳せると、込み上げてくるものがあります。


母と離れ、友だちと笑い合う
元気を取り戻した彼は、リアルの教室(東京学芸大学内のラボ校)にも通いはじめました。どこへ行くにもお母さんと一緒でないとだめだった我が子が、友だちと楽しそうに過ごしている。その光景が、保護者の方にとってどれほど大きな意味を持つか。想いを馳せると、胸に迫るものがあります。

いま、彼はAIアプリの開発に挑んでいる
そして今、彼はAIを活用した学習アプリの開発に挑戦しています。学校は合わなかったけれど、自分に合った環境でなら、学ぶことは楽しい——彼は、そのことに気づいたのです。
自分なりに調べ、工夫し、企業の社長に自らプレゼンもしました。うまくいかないことを何度も繰り返しながら、一歩ずつ前へ進んでいます。きっと彼は、未来から振り返ったとき、この時間がとてつもなく価値ある学びだったと気づくはずです。

おわりに
「学校が合わなかった」ことは、その子の落ち度ではありません。合う環境に、まだ出会えていなかった。ただ、それだけのことです。
一人ひとりに合った環境さえあれば、子どもは自分の力で、学ぶ喜びも、人とつながる喜びも取り戻していける。私はこの親子から、あらためてそれを教わりました。NIJINが「教育から世界を照らす」と掲げるのは、こうした一人の笑顔を、一人でも多く取り戻したいからです。これからも、その挑戦を続けていきます。

