小学校教諭として10年以上教壇に立つ中で、既存の学校システムでは支えきれない子どもたちの存在に葛藤を抱き、「すべての子どもたちが笑顔になれる居場所」を求めてNIJINに参画したきょーこさん。現在は一児の母として育児に励む傍ら、地域に根ざした「リアル教室」の運営や採用広報、小学校の非常勤講師など、多角的な教育活動に挑戦しています。入社のきっかけや、仕事と育児の両立、そしてこれからの展望について話を聞きました。
子どもたちが自分らしく輝ける学びの場を
プロフィール きょーこさん
小学校教員として14年間勤務(うち2年間、JICA海外協力隊としてニカラグアへ派遣)。現在は2025年9月に開校したNIJINアカデミーリアル教室「横浜泉校」の教室長であり、一児の母でもある。NIJINアカデミーのリアル教室運営や採用・開校サポート、小学校の非常勤講師などを兼務。
―NIJINへ参画した経緯を教えてください。
教員時代、子どもたちが困難を乗り越えてきらっと輝く奇跡のような瞬間を何度も目にしてきました。しかし一方で、生徒指導主任として学校全体を見渡したとき、「学校」というシステム自体に窮屈さや苦しさを感じ、笑顔を失っていく子が増えている現実に直面しました。
「この子たちのために何ができるのか」——模索し続けても、学校という枠組みの中では答えが出ませんでした。子育てのために一度現場を離れた今だからこそ、学校の「外」から、子どもたちが真ん中にいて自分らしく輝ける学びの場を創りたい。そんな思いを抱えたときに目に留まったのがニジアカの子どもたちの笑顔。
NIJINには、子どもたちへの直接的なアプローチはもちろん、先生方を支える「授業てらす」や、広く世界を見据えた事業など、「教育から世界を照らす」という理念が常に根幹にあります。『教育を本気で変える』という揺るぎない志に深く共感し、「ここなら子どもたちの笑顔をもっと咲かせられる」と確信して、参画を決意しました。
一人の未来を広げる喜び。かけがえのない成長に伴走するということ
― 普段、子どもたちとどのように過ごしているのですか?
毎週木曜日に最寄り駅の駅前にあるコミュニティスペースで開校しています。朝子どもを送り出して、歩いて教室に向かい、10時に子どもたちを迎えます。教室では、朝は体を動かし、その日に何をするかを生徒と一緒に決めます。「やってみたい」を起点にしているので、遊びや活動がそのまま「学び」につながるよう意識して声かけをしています。お昼の時間は、おしゃべりしたり、時々オンラインで全国の他の教室とつながりながら楽しく過ごします。お子さんによって帰る時間はまちまちですが、楽しくなってちょっとだけ延長!なんて日もありますよ。
― 教室での活動を通じて、印象に残っているエピソードを教えてください。
印象的だったのは、開校初日から通ってくれているRさんの変化です。教室では、その日にどんなことをするか、生徒と一緒に決めます。開校初日から来てくれているRさんですが、最初の2か月はほとんど本人の声を聞くことがなかったほど、とても緊張していた様子でした。
そんな中、他の教室から届いた「バレエ公演のパンフレットのイラスト募集」。
イラストが好きで、バレエ経験者でもあった彼女に、「やってみない?」と声をかけると静かに頷き、それから黙々とイラスト作成に取り掛かりました。何度も描きなおし、家に帰ってからも手を加え、完成したイラスト。

たくさんの応募の中から見事選ばれ、公演パンフレットに掲載されただけでなく、公演当日には会場にも飾っていただきました。主催者の方から届いた「細かなところまで丁寧に描かれていて、作品をご覧いただく方への再現性の高い作品でした。ご参加心より御礼申し上げます。」とのメッセージと自分のイラストが掲載されたパンフレットを受け取ったときは照れくさそうに、でもとてもうれしそうな様子でした。大好きなイラストで人とつながり、人に感謝され、たくさんの人に届けられた経験がとても力になったようでした。
それからは料理サークルに所属したり、メタバースクラスでは自分発信で企画を立ち上げたり、英語の集中プログラムに参加したりと、関わりや学びの幅を拡げていたRさん。そんなある日、
「海外修学旅行のプレゼンに挑戦してみたい。」
これまでメタバースでは顔も声も出していないRさんにとって、全校オンラインホームルームでのプレゼンはとてつもなく大きな挑戦。思いの整理やスライド作成、発表練習をして少しずつ準備を進めました。
そして迎えたプレゼン当日。私は自宅から画面越しに見守りましたが、表情からも緊張が痛いほど伝わってきました。Rさんは、一つずつ言葉を紡ぎ、「親からの自立の一歩にしたい、そして大好きなニジアカの友達や先生と最高の思い出を作りたい」という思いを、伝えきる姿には涙が止まりませんでした。

初めて教室に来た9月。自分の世界を守りたいといわんばかりに背中を丸め、コミュニケーションは全てお母さんを介してだったRさんが、今はたくさんの人が見るHRで、自分の言葉で自分の想いを語る。そんなかけがえのない瞬間に携われることに、とても大きなやりがいを感じています。
今Rさんには次にやりたいこと、挑戦中のこと、行きたいところがあります。未来を思い描き、自分の手でそれを掴もうとするRさんのこれからを見守ることがとても楽しみです!











