小学校教諭として教壇に立つ中で、孤独と多忙に悲鳴を上げる現場のリアルを痛感。教師自らが「学びのファン」になることでしか、教育の再生はないと確信し、NIJINへ参画したファンさん。現在は、自身の運動教室を経営する傍ら、日本最大級の教師の学び場「授業てらす」の舵取りを担っています。参画の背景にある想いや、挑戦について話を聴きました。
「授業てらす」が創る、先生と子どもがワクワクする未来
プロフィール ファンさん
小学校教員として3年間勤務。1年目の苦悩の中で「授業てらす」と出会い、教育の本質を学ぶ。3年目に体育主任として改革に挑むも、公教育の構造的限界を実感し退職。現在は運動教室を経営しつつ、NIJINのボランティアスタッフとして「授業てらす」の事業代表を務める。
―「授業てらす」とはどのような場所で、ファンさんはそこでどんなお仕事をされているのでしょうか?
「授業てらす」は、全国の先生が「授業力」を磨き、教師としての自信と誇りを取り戻すための、日本最大級のオンライン学習コミュニティです。私はそこで事業代表を務めています。具体的には、毎月2本以上のセミナー企画や、全国各地の教室での授業公開の運営を行っています。単に講師を招くだけでなく、参加した先生方が「明日からこれを使いたい!」とワクワクできる体験を設計しています。
また、SNSやWEBを活用した広報戦略の立案、顧客視点でのサービス改善など、従来の教育現場にはなかった「ビジネスの視点」を持ち込み、どうすればより多くの先生にこの価値を届けられるかを、日々考え、実行し続けています。

「残業90時間、死んだような目」をしていた私を救った、教育の本質。
―ファンさんが、NIJINに参画したいと思ったのはなぜですか?
私がNIJINに参画した一番の理由は、「教育から世界を照らす」という理念への深い共感、そして自分自身の強烈な原体験にあります。
教員1年目の私は、月90時間を超える残業と孤独の中で、文字通り「死んだような目」をして教壇に立っていました。日々の公務と教材研究に追われ、「もう辞めたい」と毎日のように自問自答する日々。そんな絶望の中にいた私を救い、教育の真の面白さを教えてくれたのが「授業てらす」との出会いでした。日本トップクラスの先生の授業を目の当たりにし、自分の実践を見直す。本来の教育の本質を追求するための時間。その体験が、私の教師としての命を繋いでくれました。
しかし、現場で変革を起こそうと動いた3年目、大きな壁にぶつかりました。体育主任として様々な改革を提案しましたが、立ちはだかったのは「古き悪き伝統」や、変化を拒む組織の空気。公教育の構造的な限界を肌で感じた瞬間でした。
「内側から変わらないのなら、外側から圧倒的な熱量で変えてやる」。そう決意して教職を辞し、自ら運動教室を経営しながら、NIJINという場所で「教育界のOSアップデート」に挑むことを決めました。今の学校教育は、あまりにも「義務」と「我慢」に偏りすぎています。先生が苦しければ、子どもが学びを楽しめるはずがありません。私は、まず先生自身を「学びのファン」にしたい。先生が“ファンな気分”でワクワクしながら教材研究をし、その熱が伝わって子どもたちが「学びのファン」になる。そんな光景を日本中に広げることこそが、私の生きる道だと思っています。
―NIJINは、ファンさんから見てどんな場所ですか?
「すべての人には、幸せになる力と幸せにする力がある」これはNIJINが掲げる大切な理念です。現場の先生方は日々の業務に追われ、自分自身の幸せを後回しにしてしまいがちです。しかし、先生が幸せでなければ、子どもたちを幸せにすることはできません。「授業てらす」というコミュニティを通じて、まずは先生方にこの理念を体現してほしい。その一助になりたいという想いが、私の原動力です。
また、NIJINは、プロフェッショナルとして成果に徹底的にこだわる組織です。ここでは広報やSNS戦略、営業、顧客視点の設計など、教員時代には決して触れることのなかったビジネスの本質を、実践を通じて学んでいます。
一人の事業代表として、全国の先生たちを、そして教育界もっとハッピーにするためのスキルを磨き、圧倒的な成果を追求できるこの環境は、私にとって最高にエキサイティングな成長の場です。

―活動の中で、最も「魂が動かされた」瞬間を教えてください。
活動の中で最も魂が動かされたのは、離職寸前だった大学の後輩が「授業てらす」での出会いを通して息を吹き返し、「次は僕が授業のファンを増やす側に回りたい」と言ってくれた瞬間です。
ある日、彼から「もう限界です。辞めます」と一通の連絡が来ました。 「子どもも教師の仕事も、体育も大好きなのに、相談できる人がいない。あんなに好きだった体育を、目の前の子どもたちが楽しんでくれないんです。毎日がしんどくて、やりがいが見つかりません」そんな切実な叫びを聞き、私は彼に「授業てらす」への参加を勧めました。 彼はそこで一流の先生方の実践を食い入るように見つめ、自分の授業について仲間と必死に意見を交わしました。会うたびに、彼の表情には生気が戻り、意欲が溢れていくのが分かりました。「授業力が上がると、子どもたちの姿が劇的に変わった」——そう報告をくれた時の彼の笑顔は忘れられません。
その後、彼から一通の連絡が届きました。 「授業セミナーをやらせてください。辞めたいと思っていた僕を救ってくれた授業てらすで、今度は僕の実践を発表したい。次は、僕が誰かをハッピーにする側になりたいんです」
一人の先生が授業のファンになれば、その先にいる30人の子どもたちが「明日の学校が楽しみ!」という“ファンな気分”に変わる。その幸せの連鎖が、今、全国で起き始めています。 自分が仕掛けた企画が、誰かの人生を、そして日本の教育の未来を確実に変えていく。この圧倒的な手応えこそが、私にとっての最大の喜びです。
7000人の仲間と、「教員」の仕事をもっと魅力的なものへ
―これからNIJINと共に、どのような未来を創りたいですか?
2026年度、教員の離職はさらに加速すると言われています。でも、私は本気で変えられると信じています。まずは7,000人規模のコミュニティへ。職員室で授業に困っている先生がいたら、隣の席の先生が「てらすで一緒に学ぼうよ」と声をかけ合える。そんな、温かくて強固な「教育のプラットフォーム」を構築します。
文科省の施策を待っている時間はありません。僕たちが内側から、そして外側から、日本の教育を勝手に面白く、希望に満ちたものに変えていきます。

―最後に、応募を検討している方へメッセージをお願いします。
昨今、教員という仕事は採用試験の倍率が年々低下し、離職数も増加し、残念ながら「魅力のない仕事」として語られることが増えてしまいました。しかし、本来はそうではないはずです。教師自身に力があり、子どもたちが熱狂するような良い授業をし、温かい学級を築き、保護者と手を取り合って子どもを育む。それができれば、これほどまでに創造的で魅力ある仕事は他にありません。
それなのに今、現場には心から「学びたい」と思える、そして「学んで変われる」環境が圧倒的に不足しています。そんな停滞した環境を、私たちと一緒に打破しませんか? 「教員の学び場といえば、教育委員会や文科省よりも、授業てらす!」 そう日本中の先生に言ってもらえる場所を、本気で創りにいきませんか。
今の学校教育に絶望する必要はありません。自らの手で作り変えることのできるスキルとチャンスが、ここにはあります。あなたの「教育を諦めたくない」という想いを、NIJINで形にしましょう。



