神奈川県出身、2005年生まれの原栞凛さん(通称:かりん)。小学生の頃から始めたバレーボールで全国大会にも出場しましたが、チームメイトとの人間関係に悩み、高校二年生で退部を決意しました。現在は大学の文芸批評・創作ゼミに所属しながら、NIJINアカデミーでは自治体・企業連携チームとインターン生として活動しています。「『頑張れなかった』じゃない、『頑張りすぎた』だけ」——そう語るかりんさんに、これまでの歩みと今の想いを聞きました。
これまでの経歴・プロフィールを教えてください
原栞凛(はらかりん)、2005年生まれです。神奈川県出身で、小学生の頃から姉の影響でバレーボールを始め、高校では全国大会にも出場しました。二度の引っ越しや寮生活を経験するなど転々としながら競技を続けていましたが、チームメイトとの人間関係に対する悩みや葛藤があり、高校二年生の時、ついに心が折れて退部を決意しました。
その後は大学入試に向けて勉強に励み、総合型選抜で合格しました。幼少期から本を読むことが大好きで、いずれは自分も小説を「書く側」になってみたいという気持ちから、文学部へ進学。現在は文芸批評や創作を行うゼミに所属しています。
いまは、どのようなお仕事をしていますか?
NIJINでは自治体・企業連携チームに所属して活動しています。学校や自治体、教育支援センターなど、「まだどことも繋がることができていない子」にNIJINを通じて社会とつながるきっかけを提供し、その子を幸せにする。そのためには全国の自治体と共創することが重要である、というチーム共通の志をもち、教育委員会の方にメールを送ってコンタクトを取ったり、自治体が抱えている課題のヒアリングを行うために面談を実施したりと、NIJINと自治体の架け橋となる仕事をしています。
また、インターン生としても企業協賛の獲得を目指して戦略を考え、実際に企業の方とお話をさせていただいたり、新たにインターン生の仲間を増やすべくイベントに出展したり、Webページの編集を行ったり。本当に幅広く、様々な活動に関わらせていただいています。先日、新たに広報進路チームにもjoinしたので、今後は進路関係の業務にも携わらせていただくと思います。
ニジンで働きたいと思ったきっかけは?
私自身、中学・高校と人間関係で悩んだ時期があります。同期は6人で偶数なはずなのに、行動する時は必ずと言っていいほど5対1でした。私だけが知らない話があったり、一緒に行こうと言っていたのに置いていかれたり。先生に相談して「同じ土俵に立たず、大人になろう」と言われたとき、私の中にあったのは悔しさや悲しさではなく、「諦め」でした。
次第にひとりでいるほうが気楽だと気づいてからはむしろ単独行動を好むまでになりましたが、それは自分の本音を塞ぎ込んで無理やり身につけた鎧に等しいものなんじゃないかと、今でも思うことがあります。自分の心が折れたと明確に感じたあの瞬間は鮮明に覚えているし、退部に至るまでは、眠れない、食べれないといった体調不良も経験しました。
そんな経験を通して、「きっと自分と同じく、”諦めてしまった子”はたくさんいるんだろうな……そういう子達の助けや支えになれることができたらな」という想いをもつようになりました。「いじめ」「居場所のなさ」「息苦しさ」を感じた自分の経験を経て、「誰かの役に立ちたい」という想いを持っているだけではなく、体現していきたいと考えたこと、そして社会課題を「知識」として知るだけではなく自分事として捉えることが大切なのではないかと考えたこと。これらをきっかけに、「自分の経験を活かせる」「社会課題の実態を知れる」という二軸のもとでボランティアを探しました。
NIJINで働きたいと思った理由は、「不登校は誰のせいでもなく、『仕組み』が問題である。だからこそその仕組みを改善し、教育から世界平和を実現する」という理念に、正直、驚いたからです。数ある教育ボランティアの中で、「仕組み」に焦点を当てていたのはNIJINだけでした。「不登校」という課題の本質は一体なんなのか、どのような活動で子どもたちの支援をしているのかなどをここで学びたい。なおかつ、自分の経験をもとに少しでも貢献できたら……そんな想いで応募いたしました。
ニジンで働いて一番心動かされた出来事/エピソードを教えてください
NIJINで働きはじめてまず最初に感じたのは、「熱量」です。タツロー校長をはじめとするスタッフや子どもたちの熱をひしひしと感じ、これまで持っていた「不登校」という言葉に対するイメージを打ち壊されました。「不登校」と言う言葉にはどうしてもマイナスなイメージが根強くあると思うし、私個人に限って言えば、高校時代に「学校に行かない」という選択ができなかったのは、そこに負い目や敗北感を感じていたからです。だからこそ、人一倍そうしたマイナスイメージを持っていたかもしれません。
ですが、実習を通して子どもたちの発言数の多さや明るさを目の当たりにし、その生き生きとした姿に感動しました。そこではじめて、「仕組みが原因だ」というNIJINの考え方の本質に触れることができたと思っています。実習以降、子どもたちに直接関わる機会は多くありませんが、毎週水曜日の定例会でメタバース担任やリアル教室長の方々が楽しそうにクラスの子の挑戦や成長の話をされていて、それを聴くたびに「感動」が更新され、絶えず心が動かされ続けています。
仕事のむずかしさややりがいについて教えてください
自治体・企業連携の難しさとしては、すぐに結果が出ないことが挙げられると思います。100件メールを送信しても、1件も返事が返ってこなかったり、面談を実施しても継続的な関係性をつくるまで至らないこともあります。またなにより、NIJINに参画してからは新しいことの連続です。Webページの編集やYouTubeへの動画投稿、まして、自治体や企業の方に自らコンタクトを取り、面談をさせていただく……など、これまで全く経験したことがありませんでした。もちろん、初めからすべてを完璧にできる人はそういないと理解はしていても、「あの面談、もっと良い提案ができたんじゃないか……」と、日々力不足を痛感するばかりです。
しかし、それでもなお、原動力が湧き続けてくる理由としては3つあると考えています。ひとつは、「挑戦」を後押ししてくれる文化です。NIJINには「失敗大歓迎」という考え方があります。失敗も成功も挑戦した人だからこそ見ることができる景色であり、殊更「失敗」には、そこからしか得られない価値があるという考え方が浸透しているため、初めてのことでも「まずはやってみよう」と、一歩踏み出すことができます。「学生だから任せられない……」と言われたことはなく、裁量権のある仕事に挑戦できることに大きなやりがいを感じます。
ふたつめは、同じ理念のもとで働く先輩・仲間の存在です。どのチーム、どのスタッフも、「その子自身が主体を輝かせて幸せになる」という理念を体現するために、本気で活動しています。そんな仲間の姿に刺激と勇気をもらっています。そして、これらの背景のすべてには子どもたちの姿があります。NIJINに参画している人たちがなぜここまで一体となって活動できるのか。それは偏に、子どもたちの挑戦に、成長に、個性に心を動かされているからです。NIJINでの仕事には、自治体や企業に粘り強くコンタクトを取り続けることの大変さも、自分の未熟さを痛感するしんどさも、遥かに上回るやりがいがあると実感しています。
これからニジンで挑戦したいことはなんですか?
「かりんがいてくれて良かった!」と、関わったすべての人に言ってもらえるような存在になることです。そのためにはまず数値で結果を残すこと、特に自治体・企業連携の部分で貢献できるように尽力したいと考えています。NIJINの一員となってからまだ二ヶ月ほどですが、様々な事業に挑戦する中で周囲の先輩方にたくさん助けていただきました。そしてなにより、子どもたちの姿を見て、負い目を感じていた過去の自分も救われたような気がしています。
だからこそ、きちんと結果を出して感謝を伝えたいと思っています。世の中には、あの時の私のように、闘っている子どもたちがまだまだたくさんいます。そうした子達がひとりでも多く、少しでも早く心から笑える日常を手にすることができるように、「新しい教育」として生まれたNIJINを「当たり前」の選択肢にしていくことに挑戦したいです。
読者に向けてメッセージをお願いします!
誰かの「頑張りすぎた」を支えられる仲間を、
NIJINは募集しています。

