1982年生まれ、現在も公立小学校の教員として教壇に立ちながら、今年1月からNIJINアカデミーのボランティアスタッフとして生徒・保護者へのインタビュー記事の作成を担当している、みっちーさん。教員としての経験と自分自身の人生が重なる中で芽生えた想いから、一冊の本も出版しました。プライバシーに配慮し、お顔とお名前は伏せての登場です。「子どもたちの素直な声を届けることを通して、人生の歩みは自分で選べると伝えたい」——そう語るみっちーさんに、インタビュアーとしての想いを聞きました。
これまでの経歴・プロフィールを教えてください
1982年生まれ。現在(2026年度)公立小学校の教員として、日々を過ごしています。その中で、教員としての経験と自分自身の人生の歩みとが重なり、心の奥にあった思いが芽生えました。一人で悩みを抱え続けている全国の子どもたちへ「そのままのあなたが、かけがえのない存在」ということを伝えたいと思い一冊の本を出版しました。今年1月からNIJINアカデミー(以下、ニジン、ニジアカ)のボランティアスタッフとして、生徒や保護者の方々へのインタビュー記事の作成を担当しています。インタビューで聞いた声を、読者に届けるために一つひとつ気持ちを込めて記事にすることを心がけています。
いまは、どのようなお仕事をしていますか?
教員となり、十数年が経過しました。今年度は特別支援学級の担任として、朝の準備から給食、帰りの準備まで一人の子どもと一緒に毎日を過ごしています。教員として時間を重ねる中で、子どもたちの存在に対しての見方がだんだんと変化してきました。
それは、子どもたちの純粋さを年月と共に感じるようになってきたことです。同時に、私自身が子どもたちの純粋さをもっと感じなければいけない、ということでもあります。生まれてくる命は、いつの時代も変わることなくかけがえのないものです。命の尊さは、ずっと変わりません。変わっていくのは、時代と共に変化していく命のまわりにある環境・社会です。
子どもたちに「生まれてきて良かった」と思ってほしいです。そのために今、まずは私自身が子どもたちのためにできることを考えて日々を過ごしていきます。
ニジンで働きたいと思ったきっかけは?
中学生、高校生の学生時代にいじめを受けた体験があります。視界がぼんやりと暗い、そのままの暗い世界でした。学校の中で悩み続けた時間、自分を責めて未来の可能性を信じることができなかった時間が、私にもあります。
教員となって、自分の人生が一つの線でつながった瞬間がありました。人は「環境の中で育っていく」という当たり前のこと、同時に「どんな環境や社会の中に生まれてくるのか、ということは自分では選ぶことはできないという切実さ」を私なりに感じた瞬間です。子どもたちはまわりを信じています。今いる環境がどうかを問うよりも、その環境を信じています。子どもたちはどんな時でも、まわりの大人のことも自分の未来のことも信じたいと思っている、そう私は想像しています。だからこそ、自分の中だけに原因を求めて自分を責めてしまっている子どもたちに「そのままのあなたは光り輝く存在」なんだということを知ってほしいです。
そのような中、多くの悩みを抱える子どもたちを救っているニジンのことを知りました。そして、自分自身がまずニジンに身を置いて、その教育を体験したいと思いボランティアに申し込みをしました。
ニジンで働いて一番心動かされた出来事/エピソードを教えてください
私は、これまでに5人の生徒へのインタビューをさせていただきました。共通していることは、悩みを抱えていた子どもたちがニジンに入学して新しい自分に出会い、成長していく姿を感じることができたことです。そのままの自分を肯定してもらえる、人と違っていてもいい――そのような環境がニジンには広がっています。
インタビューの中で、ある生徒を担当する先生から、こんな話を聞きました。少しずつ段階を踏みながら、その子が本来持っていたものが表に出てきている、という内容です。教科の勉強が全てではないということをその子の姿が物語ってくれている、とも語ってくれました。
その生徒は、最初はみんなの前で声を出すことさえ難しかったそうですが、今では自分の作った作品をクラスのみんなに披露するようになり、みんなの前で自分の意見を言えるようにもなりました——そんな変化がありました。
ニジンには「ありたい姿(Being)を出せる居場所」「なりたい姿(Doing)が見つかる場所」という理念があります。この理念が、一人ひとりの日々の関わりの中で実践されているのだということを実感しました。安心できる場所があるからこそ、子どもたちは自分のありたい姿・なりたい姿を思い描くことができます。そうして、新しい未来への一歩を踏み出していけるのだと感じています。
仕事のむずかしさややりがいについて教えてください
難しさは、その子を理解するための時間が、インタビューの時間だけに限られていることです。
以前取材させていただいた生徒さんは、小学1年生の頃、つらい気持ちをうまく言葉にできずにいました。4年生になったその生徒さんにインタビューをさせていただいた時に、最近になって当時の気持ちを家族の前でふと「船が転覆してた」と言葉にした、と私に話してくれました。その一言を聞いて家族も、それほど大変だったのか、とあらためて感じたといいます。
たった一言の背景には、その子がずっと抱え続けていた思いが広がっている——それを実感した出来事でした。同時に、言葉だけではその子の気持ちをすべて知ることができないことも実感しました。
そういった経験をふまえて、子どもたちが誠実に話してくれた言葉に感謝しています。できる限りその子の人生や人柄があらわれるような記事を制作していきたいです。子どもたちの声に耳を傾ける時間は、私自身の考え方や見方を広げていく貴重な時間です。私にとってのやりがいは、インタビュー内容を記事にすることでその子自身が歩んできた道のりを形にして、これからの糧にしてもらうことです。
これからニジンで挑戦したいことはなんですか?
これから挑戦したいのは、一人でも多くの子どもたちの声、保護者様の声を記事を通して届けていくことです。
人生の歩みは、一人ひとり違うはずです。私がインタビューを通して聞いた声を記事にして、読んでくださった方々に自分の人生に置き換えてもらい「いろんな見方がある」「いろんな生き方がある」「いろんな価値観がある」と感じてもらえたら――そう願っています。
私の書いた記事をきっかけに、ニジンにより興味をもって、人生の歩みの選択肢の一つとして知ってもらえたら嬉しいです。
読者に向けてメッセージをお願いします!
子どもたちの声を届ける仲間を、
NIJINは募集しています。

