自分も悩んだからこそ「自分らしく」を届けたい|教員から在宅の仕事へ|NIJIN

神奈川県厚木市出身、1993年生まれの國吉樹里さん(通称:じゅりたろう)。順天堂大学スポーツ健康科学部を卒業後、公立中学校の保健体育教員として7年間勤務しましたが、心身の不調から休職・退職を経験しました。大好きな犬のアパレル店での勤務などを経て、現在はNIJINアカデミーのメタバース担任として2クラスを担当しながら、タツロー校長のYouTubeチャンネルの運営にも携わっています。「自分も悩んだからこそ、『自分らしく』を子どもたちに届けたいです」——そう語るじゅりたろうさんに、これまでの歩みと今の想いを聞きました。

NIJINアカデミー メタバース担任 國吉樹里(じゅりたろう)さん
國吉 樹里(くによし じゅり)さん
通称:じゅりたろう/1993年生まれ
メタバース担任YouTubeチャンネル運営

これまでの経歴・プロフィールを教えてください

1993年生まれ、神奈川県厚木市出身です。順天堂大学スポーツ健康科学部を卒業後、神奈川県小田原市の公立中学校に赴任しました。保健体育教員として、1〜3年生の担任や運動会の運営などを経験しました。

朝から晩まで働く中で、自分のやりたい生活ができない苦しさや、学校という場所で働き続けることへの違和感を感じるようになり、心身の不調から療養休暇を取得。7年間の教員生活を経て退職しました。退職後は元気を取り戻し、大好きな犬のアパレル店でのアルバイトなどを経験。教育への想いを再確認し、現在はNIJINアカデミーのメタバース担任として2クラスを担当しています。

教員時代、運動会の運営をする國吉樹里さん
教員時代、運動会の運営をしていた頃。

いまは、どのようなお仕事をしていますか?

NIJINアカデミーで2クラスのメタバース担任と、タツロー校長のYouTubeチャンネル「脱・学校のタツロー校長」の運営を担当しています。担任としては、朝活やホームルーム、クラス会議などを通して、全国の子どもたちと日々関わっています。オンラインだからこそ、一人ひとりの表情や声の変化を大切にし、その子の「ありたい姿」「なりたい姿」に寄り添うことを意識しています。まずは心から豪快に笑って、「ここにいていい」と思ってもらえる関係づくりを大切にしています。

また、YouTubeでは企画・撮影・編集・投稿など、チャンネル運営に携わっています。私自身、心が苦しかった時期にYouTubeに救われた経験があり、今度は自分が誰かの力になれる発信に関われていることが嬉しいです。動画を見た方から「救われました!」という言葉をいただける瞬間が何よりのやりがい。NIJINの教育とタツロー校長の想いを多くの人に届け、登録者10万人を目指して挑戦しています!

ニジンで働きたいと思ったきっかけは?

新卒1年目から担任、部活動の主顧問、運動会の運営などを任され、とにかく「周りの先生に追いつかなきゃ」と必死に教師になろうとしていました。今思えば、できないことがあって当たり前なのに、生徒の前では「先生らしくいなければ」と自分をつくり、自然体の自分を見せることができませんでした。

その後、初めての異動とコロナ禍で環境が大きく変わり、学校に馴染めない苦しさも重なって心身の調子を崩し、休職・退職を経験しました。退職後もしばらくは一日中布団から起き上がれない日が続き、人生に絶望していた時期もあります。

そこから少しずつ元気を取り戻し、犬のアパレルで働いたり、子どもが生まれたりする中で、「やっぱり教育がしたい」という気持ちに気づきました。そして、大好きな犬や小さな子どものそばにいながら働きたい。そんな思いから「在宅でできる教育」を探し、NIJINアカデミーに出会いました。

思えば私自身も、強迫性障害になったり、「自分はアスペルガーなのかもしれない」と悩んだり、人とうまく関われない、うまく話せないと感じたりと、「自分は周りと違うのかもしれない」という生きづらさを抱えてきました。だからこそ、同じように悩んでいる子どもたちに、自分の良さに気づき、自分自身を少しでも好きになって、自信を持って生きてほしい。そんな思いを、今度は教育者として届けたいと思い、NIJINで働くことを決めました。

愛犬と一緒に過ごす國吉樹里さん
相棒の愛犬と一緒に。

ニジンで働いて一番心動かされた出来事/エピソードを教えてください

一番心動かされる瞬間は、日々子どもたちと関わる中にたくさんあります。中でも忘れられないのは、「人の気持ちが分からない」と思われていた子が、クラスメイトのことを思ってメッセージを送ったり、困っている子をフォローしたり、みんなのためにラジオ体操企画を考えたりする姿。

他には、「言葉がうまく出てこない」と自信をなくしていた子の挑戦です。クラスの仲間に支えられながら少しずつ自信をつけ、全校生徒の前で自分のイラストを発表したり、タツロー校長のYouTubeチャンネルのインタビューに出演したり。また、別の子は「憧れのイラストレーターさんに会いたい」という想いから自らメールを送り、打ち合わせを重ね、ついには一緒にイベントを立ち上げ、NIJINアカデミーの子どもたちがプロと関われる場まで作り上げました。

こうした子どもたちの変化に加えて、YouTube運営の方では、先日、タツロー校長と講演後にいた際、YouTubeの視聴者の方から「いつも見ています」と声をかけられる場面がありました。「自分たちが作った動画が、こうやって誰かに届いているんだ」と実感し、とても嬉しくなりました。子どもたちの挑戦も、YouTube発信も、誰かの一歩につながっている。そのことが、私にとって何より嬉しい瞬間だなと思います。

仕事のむずかしさややりがいについて教えてください

公立中学校で教員をしていた頃は、文部科学省が定めたことを伝え、やるべきことをやる。「正解」がある中で教育をしている感覚がありました。その枠組みに合う子にとっては安心できる一方で、そこに合わない子を十分に救えていないのではないかと感じることもありました。

NIJINは、ある意味「自由」だからこそ、子どもによって答えが何通りもあります。同じ関わり方がずっと正解とは限らず、日々変化する子どもたちに合わせて、より良い方法を考え続ける。その難しさがある一方で、「こうじゃなきゃいけない」に縛られず、その子に合った教育を探し続けられることに大きな楽しさとやりがいを感じています。

もともと私は、考えすぎて一人で抱え込んでしまうタイプなので、まだまだ勉強中です。それでも、スタッフや子どもたちに支えてもらいながら、毎日新しい発見があります。これからは、子どもたちが見せている姿だけを「その子のすべて」と決めつけず、氷山の一角として表れている部分の奥にある、その子の本当の思いや可能性までしっかりと見つめられる教師になりたいです。

これからニジンで挑戦したいことはなんですか?

これからNIJINで挑戦したいことは、子どもたちをもっと社会につなげていくことです。私のクラスの子どもたちをはじめ、NIJINアカデミーの生徒たちは、本当に無限大の可能性と才能を持っていると感じています。「好き」や「得意」を自分の中だけに留めるのではなく、社会の中で誰かの役に立ったり、新しい価値を生み出したりするところまで、一緒につなげていきたいです。そのためには、子どもたち自身が「自分ならできる」と自信を持って一歩を踏み出せるよう、日々の関わりの中で一人ひとりを丁寧に見つめ、質の高い伴走ができる教師になりたいと思っています。

そして、もう一つ挑戦したいのがYouTubeです。チャンネル登録者10万人を目指し、不登校やマイノリティなど、生きづらさを抱えている子どもや保護者の方に「こんな選択肢もあるんだ」と気づいてもらえたり、少しでも心が軽くなったりする動画を届けたいです。まだまだ動画のクオリティには伸びしろがあると感じているので、編集技術や発信についても学び、ただ運営するだけではなく、研究と改善を重ねながら、より多くの人に必要な情報や希望を届けられるYouTubeチャンネルに育てていきたいです。

読者に向けてメッセージをお願いします!

私は自分自身が生きづらさを感じてきたからこそ、子どもたちには「自分らしくていい」と伝えたいと思っています。人と違ってもいい。うまくできないことがあってもいい。自分の好きや得意を大切にしながら、自分の人生を歩んでほしい。そんな思いで、毎日子どもたちと向き合っています。そして、NIJINで働く中で感じているのは、子どもたちだけでなく、自分自身も成長できる場所だということです。タツローさんをはじめ、NIJINには本当に優秀で、人としてかっこいい先輩たちがたくさんいます。「こんな人になりたい」「こんなふうに仕事ができるようになりたい」と心から思える人たちと一緒に働けることは、私にとって大きな刺激です。
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