教員向けオンライン研修プラットフォーム「授業てらす」は、DMMオンラインサロンの「オンラインサロンの成功事例10選2022」に選出されました。発足した2022年のうちに、教師の学びを動画配信だけで終わらせず、全国の仲間と授業を見て、語り、実践へ移すコミュニティとして取り上げられた実績です。
学びの場
2022年4月に第1期が始動。授業を学びたい先生が全国から参加
10選
DMMオンラインサロンの2022年版事例集に「授業てらす」が選出
教員研修は、学校や自治体が用意する集合研修だけではありません。勤務先や地域を越えて先生同士がつながり、実際の授業を材料に学び合う仕組みをつくれることを、授業てらすはオンラインサロンという形で示しました。
この記事では、DMMの成功事例集がどのような資料なのか、受賞との違い、授業てらすが2022年に提供していた学び、公開情報から読み取れるコミュニティ設計、現在までの成長を紹介します。
DMM「オンラインサロンの成功事例10選」とは?
DMMオンラインサロンが提供する成功事例集は、サロン開設のきっかけ、会費の決め方、運営で成功したポイントやコツなどを紹介する資料です。公式のダウンロード案内では、「成功事例10選」と「成功した3つの共通点」が分かる資料として案内されています。
派手な著名人コミュニティだけではなく、特定の職業や課題に向き合うオンラインサロンも、継続的な価値を生み出せます。授業てらすは、教員研修という専門性の高い領域でコミュニティを立ち上げた事例として選出されました。
- 掲載実績
- DMM「オンラインサロンの成功事例10選2022」
- 掲載事業
- 教員研修プラットフォーム「授業てらす」
- 運営
- 株式会社NIJIN/代表・星野達郎
- プラットフォーム
- DMMオンラインサロン専用コミュニティ
- 第1期開始
- 2022年4月
- 当時の対象
- 小学校教員を中心に、第2期以降は中学校教員も受け入れ
- 2022年末の募集
- 第3期メンバー150名限定
- 2022年公表値
- 利用満足度100%・継続率99%
成功事例への選出は「受賞」と同じではない
≠ 受賞
コンテストで順位や賞金を獲得したものではなく、オンラインサロン運営の参考となる事例として資料に掲載された実績です。DMMが当時の10事例一覧や授業てらすの個別選定理由を一般公開しているページは確認できないため、公式に公表された範囲を越えて評価理由を断定しません。
だからこそ重要なのは、「選ばれた」という結果だけではなく、始まったばかりの教員コミュニティにどのような仕組みがあったのかを読み解くことです。
2022年、授業てらすはどのように始まったのか
授業てらすは、2022年3月まで小学校教員だった星野達郎が、学校現場での経験をもとに立ち上げました。授業がうまくなりたい先生が、優れた実践を見て、目的意識のある仲間と語ることが、授業力を高める近道になるという問題意識が出発点です。
小学校教員を対象に、DMMオンラインサロンを使ったクローズドな学びの場が始まりました。
中学校教員にも対象を広げ、プロ授業、毎週の講座、仲間との対話を提供しました。
教員研修とオンラインコミュニティを組み合わせた運営事例として掲載されました。
当時の発表では、利用満足度100%、継続率99%とされていました。
DMM本社を会場にしたハイブリッド研修には、オンラインを含め969名が参加しました。
成功するコミュニティから、社会を変えるコミュニティへと評価がつながりました。
授業てらすの成功を支えた「学びの循環」
授業てらすは、著名な講師の動画を見るだけの会員制サービスではありません。学んだ内容を自分の授業へ持ち帰り、その実践を再び仲間と共有することで、学びが循環します。
プロ教師の授業を、子どもの反応とセットで観察する。
発問、教材、子どもの姿について全国の仲間と対話する。
学んだ技術を、自分の教室や目の前の子どもに合わせて実践する。
自分の授業動画や悩みを共有し、仲間からフィードバックを受ける。
先生の授業が変わり、子どもが主体となる学びへ近づけていく。
現在のDMM公式ページでも、100本以上のプロ講師セミナー、教科チーム、悩みの共有、授業動画の相互視聴、自分でセミナーを開催できる仕組みなどが案内されています。
公開情報から読み解く、コミュニティ設計の4つの強み
対象とテーマが具体的なため、メンバー同士が現場の悩みや実践を共有しやすいコミュニティです。
プロ授業や講座というコンテンツと、教科チームや授業協議というコミュニティを組み合わせています。
オンラインとアーカイブを活用し、地域や家庭状況に左右されず、すき間時間にも学べる設計でした。
授業を見せる、相談する、セミナーを開くなど、メンバー自身がコミュニティの価値を生み出せます。
学校の中だけでは届きにくかった先生へ
都市部の研究会へ移動しなくても、全国レベルの授業と講師へオンラインでアクセスできます。
リアルタイム参加だけでなく、アーカイブを使い、自分の生活に合わせて学ぶことができます。
勤務校とは異なる考えや経験を持つ全国の仲間に相談し、授業を語る「第二の職員室」を持てます。
授業てらすが提供した価値は、「良い授業動画が見られる」だけではありません。教師が孤立せず、学び続ける仲間を持ち、明日の教室で挑戦できることです。
授業てらすを動画で知る
成功事例選出時から、現在までの成長
- 2022年4月に第1期を開始
- 8月時点で170名が参加
- 第2期・第3期は各150名を募集
- 利用満足度100%・継続率99%と公表
- サロン会員数515名
- 小・中学校教員486名
- 全国47都道府県から利用
- 100本以上のプロ講師セミナー
- 96%が授業力向上・児童生徒への好影響を実感
2022年の成功事例選出は、短期的な盛り上がりの記録ではありませんでした。DMMの現在の掲載ページでは、会員が授業動画を視聴するだけでなく、自分の授業を見てもらい、自らセミナーを開催できるところまで役割が広がっています。
成功事例から、ソーシャルインパクトへ
→ 2026
2026年1月、授業てらすは、顕著な社会的価値を生み出したサロンに贈られる同賞を受賞しました。2022年に運営の成功事例として選ばれたコミュニティが、4年後には教育現場を変える社会的な力として評価されたことになります。
「成功」を会員数や売上だけで捉えず、先生の授業が変わり、その先にいる子どもの学びが変わるところまで考える。授業てらすは、オンラインサロンが専門職の研修と社会課題解決を支えるプラットフォームになり得ることを示しています。

