顧客を見ろ。
8月の事業代表会議で問われたのは、「誰を幸せにするのか」を実行に変えることでした。 9月、その問いはさらに具体的になります。 自分が何をしたいのかではなく、顧客は今、どんな状態なのか。 誰に会い、何を変え、どんな結果が生まれたのか。 4回の会議を通して、事業代表たちの「見る場所」が変わっていきました。
← 2026年8月「誰を幸せにするのか」を、実行に変える。
事業の主人公を、
顧客に戻す。
9月7日の事業代表会議。 授業てらすから、新しい事業案が持ち込まれました。
授業動画のアウトプットを増やす。 「見る・見せる・語り合う」のどこかに特化する。 深く狭くいくのか、広く浅くいくのか。
しかし、会議で問われたのは、 そのアイデアが新しいかどうかではありませんでした。
「今週、顧客のために何をして、どうなったんですか?」 NIJIN代表取締役 星野達郎 / 2026.09.07 事業代表会議
自分がどんな事業をつくりたいか。 自分がどんな代表になりたいか。 自分がどんな新しい道を切り開くか。
そこから考え始めると、 いつの間にか事業の主人公が「自分」になってしまいます。
本当に見るべきなのは、 今、困っている顧客がどんな状態なのか。 そして、その人を幸せにするために何ができるのか。
未来を語る前に、
目の前の2人を見る。
8月から積極的に外部ピッチへ出ていた先生キャリアコーチ代表の森川陸。 9月も、その動きは止まりませんでした。
9月7日の会議では、東京のスタートアッププログラムで行う4分間のピッチを持ち込みました。
森川が掲げるのは、 「学校と社会の壁をなくす」というビジョン。 教員時代、転職活動で30社以上に落ち、 誰にも相談できず一人で悩んだ経験が原点です。
9月14日時点で、先生キャリアコーチには2人の顧客がいました。
その状況で森川が持ち込んだのは、 社会人が学校で授業をできる「誰もが先生になれる社会」の新構想でした。
しかし、大きな構想より先に、 目の前にはすでに先生キャリアコーチを信じて申し込んだ人がいます。
事業の未来は、まだ存在しない顧客ではなく、 今いる顧客の成功からつくる。
そして9月28日。 これまで曖昧だった成長戦略を、 初めて具体的な数字まで落として会議へ持ち込みました。
まずは目の前の顧客を成功へ導く。
30万円のプログラムで月商90万円を目指す仮説。
売上から必要な接点数を逆算する。
8月は、外に出たから事業の弱さが見えた。
9月は、 外で得た学びを、顧客と数字を持った戦略へ変え始めた。
新しい事業案より、
3人の顧客を見る。
9月7日。授業てらすが持ち込んだのは、 事業を大きく変えるための複数のアイデアでした。
しかし、そこに決定的に足りなかったものがありました。 顧客の姿です。
翌週9月14日。 授業てらすは、前週とは全く違う報告を持ってきました。
「今週は3人の顧客と向き合ってきました。」
外国語教育の実践を届けたい先生。 高学年の理科授業に困っている先生。 来年度から授業を担当することに不安を感じている先生。
月初は「授業てらすをどう変えるか」を考えていました。 顧客と話し始めると、 「この先生をどう変えるか」 が先に見えるようになっていきました。
実在する先生と直接対話。
SNS任せから、直接会いに行く集客へ。
単発で終わらず、変化まで設計する。
顧客を見るとは、面談を増やすことだけではありません。
Webも、SNSも、セミナーも、サービス設計も、 その人が変わるところから逆算する。
「退学した後」ではなく、
離れる前に向き合う。
NIJIN放課後プロジェクトスクールが8月から取り組んでいたのが、 NIJINアカデミーを離れた子どもたちへの継続的なアプローチです。
しかし、さらに一歩前の問いが生まれます。
「退学が決まってからアプローチするのでは、遅いのではないか。」
クラス会議へ来なくなった。 活動への参加が減った。 少しずつ気持ちが離れているように見える。
9月14日、 担任スタッフから共有された黄色信号の子どもは 24人でした。
そのうち一人の保護者・本人と実際に面談すると、 プロジェクトスクールへの参加を前向きに検討。 さらにNIJINアカデミーでの活動にも再び意欲が見られました。
退学前の段階で支援対象を共有。
企業とのイベントで新しい接点。
学童・習い事・居場所領域の記事を公開。
9月は、 「人が来るのを待つ」から、 必要としている子どもを先に見つけ、会いに行く 方向へ変わった月になりました。
解決策を語る前に、
「何を変えるのか」を決める。
9月21日。 中学校てらす代表の青野祥人が、 約1か月ぶりに事業代表会議へ戻ってきました。
復帰初日に持ち込んだのは、 中学校てらすを伝える5分間のピッチです。
学校を辞めたい先生を救うのか。 学校を変えたい先生を支えるのか。
一人の先生が変わるのか。 学校全体が変わるのか。
9月28日。 青野は前週のフィードバックを受け、 「なぜ学校は変わりづらいのか」を整理してきました。
現場に変える意欲がないからではない。 失敗や反発のリスクを考えると、 「変わらないことが最も安全」になっている構造 があるのではないか。
それでも、さらに問われます。
「学校が変わる」とは、 具体的に何がどうなることなのか。
そこまで前後を具体化できれば、 初めて 「その変化を生み出すメソッドは何か」 を考えられます。
代表会議へ復帰。
会議の外で事業を語る。
「学校が変わる」を具体化する。
9月、何度も問われた
3つのこと。
自分ではなく、顧客を見る。
代表が何をしたいかではなく、顧客が今どんな状態で、何に困っているのか。 顧客を見ると、次にやるべきことが具体になる。
会議の外へ出て、仮説を壊す。
顧客、VC、企業、ピッチ、イベント、学校。 外へ出て人に会い、自分の仮説をぶつけるからこそ、次の可能性が見える。
「やったこと」ではなく、結果を数字で追う。
投稿した、記事を書いた、イベントを開催した、では終わらない。 誰が来て、誰が変わり、数字がどう動いたのかまで追う。
「結果」。
7月は「誰を幸せにするのか」を問い、 8月はその人のために実行することを求められました。 9月は、顧客と直接話し、外へ出て、 そこから戦略と数字をつくるところまで進みました。
では10月、その結果として何が残るのか。 顧客は本当に変わったのか。 事業の数字は動いたのか。 一度の成功を、再現できる仕組みにできたのか。
「この人が、こう変わりました。」
次は、あなたが
教育を変える代表になる。
ここまで読んできた事業代表たちも、 最初から答えを持っていたわけではありません。 顧客に会い、外に出て、失敗し、フィードバックを受け、 何度も事業をつくり直しています。
星野起業塾は、教育課題を「誰かのせい」にするのではなく、 自分で事業をつくり、仕組みから解決する人のための NIJINの社内起業プログラムです。

