株式会社NIJIN代表・星野達郎は、経済産業省が後援する「第9回日本アントレプレナー大賞」のファイナリスト10名に選出されました。出場部門は、社会課題を事業で継続的に解決する構想を競う「ソーシャルビジネス部門」。不登校の小中学生へ新しい義務教育の選択肢を届けるNIJINアカデミーが、最終プレゼン会へ進みました。
9年目を迎えたビジネスプランコンテスト
5部門から各2名が最終選考へ
ビジネス部門
SK Dream Japan賞
日本外国特派員協会で開催
ファイナリスト選出は受賞とは異なります。しかし、書類審査を経て各部門2名に絞られ、経営者や事業支援者の前で最終プレゼンテーションを行う機会を得たことは、開校から約半年だったNIJINアカデミーにとって大きな節目でした。
この記事では、日本アントレプレナー大賞の仕組み、ファイナリスト10名の位置づけ、ソーシャルビジネス部門で問われた評価軸、NIJINが最終選考へ進んだ当時の事業状況、最終結果までを正確に整理します。
日本アントレプレナー大賞とは?
日本アントレプレナー大賞は、日本を代表する経営者が次世代の起業家を発掘し、ビジネスプランの実現と成長を支援するアントレプレナー創出プラットフォームです。第9回は5つの部門で募集され、経済産業省が後援しました。
- 大会名
- 第9回 日本アントレプレナー大賞
- 主催
- 賢者の選択 リーダーズ倶楽部
- 後援
- 経済産業省
- 応募期間
- 2023年10月1日〜2024年1月15日
- 募集内容
- 成長戦略を描く、または新しい発想で未来を見据えたビジネスプラン
- 募集部門
- サイエンス/ヘルスケア/エンタメ/ソーシャルビジネス/サクセッション
- 最終プレゼン会
- 2024年3月15日、日本外国特派員協会 Function Room 1・2
- 表彰式
- 2024年4月25日、帝国ホテル東京
- 賞金
- 大賞100万円/部門賞30万円
ファイナリスト10名は、選考のどこまで進んだ人なのか
第9回は、5部門それぞれから2名ずつ、計10名が最終プレゼン会へ進みました。つまり星野達郎は、ソーシャルビジネス部門で提出されたビジネスプランの中から、最終候補2名の一人に選ばれたことになります。
経歴、事業の問題意識、成長戦略、実現方法を資料として応募します。
新規性、課題解決、市場分析、成長戦略などをもとに審査されます。
部門ごとに2名が事業を発表し、各部門1名の部門賞を決定します。
応募内容と最終プレゼンを踏まえ、リーダーズ倶楽部会員の投票で大賞を選びます。
大会公式ページには「NIJINアカデミー 校長 星野達郎」として掲載され、事業名は「不登校の小中学生向けオンラインフリースクール『NIJINアカデミー』」と紹介されました。
ソーシャルビジネス部門で競った2つの事業
星野 達郎
不登校の小中学生向けオンラインフリースクール。学校に合わない子どもへ、豊かな教育と人とのつながりを届ける。
アシル アハメッド
「日本発モデルで途上国を健康に」を掲げ、社会課題と事業の両立を目指す。
同じソーシャルビジネス部門でも、対象となる課題は教育と国際保健で大きく異なります。共通するのは、寄付や一時的な支援だけでなく、ビジネスの仕組みを用いて社会課題を継続的に解決しようとする点です。
NIJINが最終選考へ届けた教育事業
NIJINアカデミーは、学校に通いづらい子どもが自宅から質の高い授業、仲間、信頼できる大人とつながれるオンラインスクールとして、2023年9月に開校しました。
ファイナリスト発表時点の2024年3月、NIJINアカデミーには全国30以上の都道府県から100名を超える小中学生が在籍していました。希望する生徒の9割以上が在籍校で出席認定を得ており、構想だけでなく、すでに公教育との接続を含む実践が始まっていました。
星野は、小学校教員として、学校で自分を出せず暗い表情で過ごす子どもを見てきました。その経験から、子どもを学校へ適応させるだけではなく、子ども自身が教育を選べる仕組みをつくるために起業しました。教育課題を現場の努力不足として扱わず、事業によって構造を変えることが、NIJINの提案の核です。
大会の審査基準と、NIJINの事業を照らし合わせる
大会公式ページでは、全体の審査ポイントとして「新規性」「課題解決」「マーケット分析」「成長戦略」が示されています。さらにソーシャルビジネス部門では、「社会性」「事業性」「革新性」の3点が重視されました。
既存のフリースクールとは異なり、メタバース校舎と全国の教師をつなぎ、場所を越えて教育へアクセスできるモデル。
授業や居場所だけでなく、出席認定、学校との連携、保護者支援まで実装していたこと。
不登校という拡大する社会課題に対し、地域を問わず利用できる教育の選択肢を提示したこと。
開校から約半年で100名超が利用し、全国へ展開可能なオンライン基盤をすでに動かしていたこと。
学校に合わないことで自己肯定感を失う子どもを減らし、教育を選べる社会を目指していること。
教育を継続的に提供できる事業として成立させながら、義務教育の仕組みに変化を生み出そうとすること。
第9回のファイナリスト10名
高効率モータの実現へ向けたアモルファス積層コア量産化技術
収穫ロボットとデータを活用したAI農業
デジタルを活用した医薬品製造プロセスの最適化
カテーテル関連尿路感染症を予防するデバイス
日本のマンガと生成AIを通じて世界の可能性を広げる
マニアフェスタ インターナショナル
不登校の小中学生向けオンラインフリースクール
日本発モデルで途上国を健康に
研究開発技術とAIを活用した次世代分野への展開
旅館と小児科の連携による医療的ケア児の宿泊支援
最終結果も含めて、正確に記録する
星野達郎はファイナリストとして最終プレゼンへ進みましたが、ソーシャルビジネス部門賞の受賞者ではありません。
「ファイナリスト選出」と「受賞」を分けて伝える
第9回の大賞は、ヘルスケア部門賞を受賞した株式会社Auxilartでした。NIJINの実績は、ソーシャルビジネス部門の最終候補2名、全体のファイナリスト10名に選ばれたことです。本記事では、選出の価値を大きく見せながらも、最終結果を曖昧にしません。
ファイナリスト選出から、その後の社会実装へ
最終選考へ進んだ2024年3月、NIJINアカデミーは開校から約半年の教育スタートアップでした。ファイナリスト選出は、完成した実績への表彰ではなく、課題設定、初期の実行、事業としての将来性を社会へ問う機会でした。
- 全国30以上の都道府県から100名超が在籍
- 希望者の9割以上が出席認定を獲得
- メタバース校舎を中心としたオンラインスクール
- 累計入学者数900名超
- 出席認定率97%
- 全国42か所のリアル教室
- 保護者満足度98%
現在は、オンラインだけでなく全国のリアル教室、企業や自治体との教育共創へ展開しています。最終選考で問われた「社会課題を継続的に解決できる事業か」というテーマに対し、NIJINはその後の実践を積み重ねてきました。

