国際協力は、帰国して終わらない|グローバルフェスタJAPAN2024で星野達郎が語った協力隊経験のその後

JICA 星野達郎
GLOBAL FESTA JAPAN 2024 / JICA OVERSEAS COOPERATION VOLUNTEERS

国際協力は、
帰国して終わらない。

2024年9月28日、株式会社NIJIN代表・星野達郎が、 国内最大級の国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN2024」の JICA海外協力隊パネルトークに登壇しました。 テーマとなったのは、グアテマラでの具体的な活動、 派遣前後で自分自身に起きた変化、人生のターニングポイント、 そして協力隊での経験が現在の教育事業にどうつながっているのか。 海外で過ごした経験を「思い出」として語るのではなく、 帰国後の日本社会でどう生かしてきたのかを伝える機会となりました。

DATE 2024年
9月28日
EVENT グローバルフェスタ
JAPAN2024
PROGRAM JICA海外協力隊
パネルトーク
JICA グアテマラ
小学校教育

GLOBAL FESTA JAPAN 2024

日本の国際協力70年。
その先の未来を考える場所で。

グローバルフェスタJAPANは、 外務省、JICA、国際協力NGOセンター(JANIC)が共催する 国内最大級の国際協力イベントです。 2024年は、日本がODAを開始して70年の節目。 第33回となる会場にはNGO・NPO、国際機関、企業、大学、 各国大使館など約200団体が集まりました。

テーマは「国際協力70年、ともに未来へ」。 支援する側とされる側を分けるのではなく、 これからの国際協力を多様な立場から考える2日間です。 その中で星野が語ったのは、 協力隊での経験を日本の教育課題へつなげた自分自身のキャリアでした。

2024 RESULT 約7.4万人が参加・視聴した
国際協力の大規模イベント

2024年は屋内・屋外のリアル会場とオンラインを組み合わせて開催。 例年を大きく上回る規模となりました。

約4.9万人 リアル会場
約2.5万人 オンライン
約200団体 参加団体
70年 日本のODA開始から

WHY GUATEMALA?

最初から、
国際協力を志していたわけではなかった。

星野は後のJICAインタビューで、 協力隊へ参加した当時、教師になりたいという強い意志も、 国際協力への確固とした志もなかったと振り返っています。 思春期から「自分は何のために生きるのか」と悩み、 大学時代も自分のやりたいことを探していました。

そんな時、親友が「途上国の子どものために学校をつくりたい」と JICA海外協力隊へ進むことを知ります。 異国へ行けば、自分にも何か見つかるかもしれない。 その選択が、後に教育を仕事にし、 さらに教育課題を仕組みから変えようとする人生の入口になりました。

世界を変えたいから行ったのではない。
自分の生き方を探しに行った場所で、世界との関わり方を学んだ。

JICA / GUATEMALA

グアテマラで学んだのは、
自分一人で変えないこと。

星野はJICA海外協力隊の小学校教育隊員として、 先住民系住民が多く暮らすキチェ県の教育事務所に派遣されました。 当初は、自分に何を求められているのかさえ分からなかったといいます。

そこで、教育行政の関係者たちと話し続けました。 見えてきたのは、 現地の人たち自身が「教育の質を上げ、子どもの可能性を開きたい」と願っていること。 星野は算数を中心とした教員研修や、 教師同士が公開授業を通して学び合う仕組みづくりに取り組みました。

自分が授業をするのではなく、
現地の先生が学び続ける仕組みをつくる。

一人の協力隊員が全ての子どもを直接教えることはできません。 だから、現地の教育行政や教師と一緒に、 教師から教師へ学びが広がる仕組みをつくる。 この経験は、後のNIJINの事業づくりとも重なります。

01 現地の教育関係者と対話し、課題を捉える
02 子どもが「面白い」と感じる算数授業を考える
03 教員研修をつくり、授業改善を広げる
04 公開授業を通じて教師同士が学び合う仕組みにする

FROM HELPING TO CO-CREATING

「助けに行く」だけではない。
一緒に仕組みをつくる。

グアテマラでの活動から見えてくるのは、 国際協力を「日本から良いものを持っていくこと」だけでは捉えられないということです。 その地域にいる人が何を変えたいのかを知り、 一緒に考え、現地に残る仕組みにしていく。

そして、この構造は現在のNIJINにもつながっています。 子ども一人を星野自身が救い続けるのではなく、 教師、企業、自治体、大学などと力を合わせ、 子どもが学び続けられる仕組みそのものをつくる。 活動する場所はグアテマラから日本へ変わっても、 「一人で解決せず、人と仕組みをつくる」という方法は残っています。

ONE-WAY IMAGE 自分が誰かを助ける

自分が答えを持ち、 相手へ提供するという一方向の関係。

CO-CREATION 一緒に変わる仕組みをつくる

現地にいる人の思いを起点に、 関係者が力を持ち寄り、継続する仕組みへ変える。

グローバルフェスタJAPANでJICA海外協力隊の経験を語る株式会社NIJIN代表 星野達郎
グローバルフェスタJAPAN2024 JICA海外協力隊パネルトークに登壇

AFTER RETURNING TO JAPAN

帰国して、日本の学校に立ったからこそ、
グアテマラの経験の意味が変わった。

帰国後、星野は青森県八戸市で小学校教員になりました。 日本の教育には、制度や教材、学校運営など多くの優れた仕組みがあります。 しかし一方で、決められた形の中で自分を出せず、 苦しんでいる子どもがいることにも気づきました。

JICAの後年の取材で星野は、 グアテマラでは経済的に厳しい環境でも目を輝かせる子どもたちに出会った一方、 日本では学校に行けないというだけで 子どもが希望や自信を失っていく姿を見たと振り返っています。 海外へ行った経験が、日本を外から見る視点になりました。

GUATEMALA 条件が厳しくても、教育を良くしたい人がいた

教育行政や教師とつながり、 人が力を合わせれば仕組みを動かせることを経験しました。

JAPAN 豊かでも、学校に合わず希望を失う子がいた

個人の努力だけでは届かない子どもがいる。 ならば、日本でも教育の仕組みを変える必要があると考えるようになります。

EXPERIENCE BECAME A CAREER

海外協力隊の経験は、
帰国後のキャリアの中で育っていった。

協力隊の2年間が終わった瞬間に、 今のNIJINが見えていたわけではありません。 グアテマラから帰国して教師になり、 日本の教育課題と向き合い、 教員という立場だけでは届かない範囲があると感じ、 そこから起業という手段を選びました。

GUATEMALA JICA海外協力隊

現地の教育行政や教師と、 教育改善の仕組みをつくる。

AOMORI 小学校教員

日本の学校の内側で、 子どもと教師が抱える課題に向き合う。

NIJIN 教育起業

一つの教室を越えて、 教育課題を仕組みから変える事業へ。

WHAT REMAINED

協力隊から持ち帰ったのは、
「海外経験」という肩書きだけではない。

後にJICAは、星野の協力隊経験と現在の教育事業を紹介する中で、 グアテマラでの挑戦が現在の原点になっていることを伝えています。 星野自身も、協力隊で現場に入り、 一人から始めた活動に仲間が増えていった経験が、 起業時に自分を信じる力になったと振り返っています。

01

分からなくても現場へ入る

最初から答えを持っていなくても、 人に会い、話し、現場から必要なことを見つけていく。

02

一人でやらない

教育長、教師、仲間と関係をつくり、 自分一人では届かない範囲へ活動を広げていく。

03

行動しながら仕組みにする

単発の活動で終わらせず、 自分がいなくなった後にも続く形へ変えていく。

ONE YEAR LATER / JICA NIJINアカデミーが
「社会還元」として評価された。

2025年、星野は第3回JICA海外協力隊帰国隊員社会還元表彰で アントレプレナーシップ賞を受賞。 取り組み名称は「不登校オルタナティブスクール『NIJINアカデミー』」でした。

FROM INTERNATIONAL COOPERATION TO SOCIAL RETURN

国際協力の経験を、
日本の社会課題へ返す。

グローバルフェスタで星野が 「協力隊経験と現在の教育事業のつながり」を語った翌年、 そのNIJINアカデミーがJICAから帰国隊員の社会還元事例として表彰されました。

海外で得た経験は、海外のためにだけ使われるものではありません。 異文化の中で学んだこと、社会課題へ向き合ったこと、 人と一緒に仕組みをつくった経験を、 帰国後の地域や仕事へ持ち帰る。 それも、協力隊経験が社会へ残す一つの形です。

WATCH THE TALK

グローバルフェスタ当日の登壇を、
動画で見る。

グローバルフェスタJAPAN2024で行われた、 星野達郎のJICA海外協力隊パネルトーク登壇映像です。 グアテマラでの活動、協力隊経験を経て変わったこと、 そしてその経験が現在の教育事業へどうつながっているのかを、 当日の言葉でご覧いただけます。

グローバルフェスタJAPAN2024|星野達郎 JICA海外協力隊パネルトーク

RELATED JICA INTERVIEW

グアテマラからNIJINまでを、
さらに深く知る。

あわせて、JICA海外協力隊事務局公式チャンネルの星野達郎インタビューも紹介します。 協力隊へ参加した理由、グアテマラでの経験、 日本の学校現場で感じた課題、そして起業へ至るまでを本人が振り返っています。 当日の登壇とあわせて見ることで、協力隊経験が現在のNIJINへどうつながったのかがより立体的に見えてきます。

※以下はグローバルフェスタ当日の映像ではなく、JICA海外協力隊事務局による関連インタビューです。

JICA海外協力隊事務局公式|「教育が国の未来を創る。仕組みから日本の教育を変えていく」

INTERNATIONAL COOPERATION CONTINUES

国際協力は、
海外にいる間だけの活動ではない。

グアテマラでの活動を終えたあと、 星野は日本の小学校へ戻りました。 さらに教師を辞め、教育事業を始めました。 一見すると、国際協力から離れていったようにも見えます。

しかし、海外で異なる価値観に出会い、 現地の人と課題に向き合い、 一人では変えられないものを仲間と仕組みに変えていった経験は、 日本の教育課題に向き合う現在へつながっています。 場所や肩書きが変わっても、 「人のために動き、社会の仕組みをより良くする」という挑戦は続いています。

協力隊で得た経験の価値は、
帰国した瞬間に決まるものではない。
その後、何に使うかで育っていく。

世界で得た経験を、
次の社会課題へ。

星野達郎は、JICA海外協力隊、教育、社会起業、 キャリア、国際協力経験の社会還元など、 自身の実践をもとに学校・大学・企業・団体で講演しています。

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