学習支援員とは何かを、仕事内容・活躍する現場・なり方・給料・働き方まで、図解と比較表でわかりやすく解説します。資格や未経験でも始められるのか、そして在宅・オンラインで学びを支える新しい働き方まで。子どもの学びに寄り添う仕事へ、はじめの一歩を踏み出すためのヒントをお届けします。
この記事でわかること
学習支援員とは?
学習支援員とは、学校や放課後、フリースクールなどの現場で、子どもの学習をサポートする人のことです。担任の先生のように授業全体を担うのではなく、一人ひとりの子どもに寄り添い、勉強でつまずいている子や、配慮が必要な子を個別に支えるのが主な役割です。「支援員」「学習支援スタッフ」「学習サポーター」など、呼び方は自治体や現場によってさまざまで、全国一律の資格制度があるわけではありません。
近年は、不登校の子どもの増加や学びの多様化を背景に、学習支援員の役割は学校の中だけにとどまらず、放課後や自治体の事業、フリースクール、そして在宅・オンラインへと広がっています。文部科学省の令和6年度調査では、小中学校の不登校児童生徒数は353,970人(前年度346,482人)で、12年連続の増加となり過去最多を更新しました。このうち約13万6千人は学校内外での専門的な相談・指導につながっておらず、約6万7千人は年間90日以上欠席しているとされています。「教える」よりも「子どもに寄り添い、学びを支える」ことが大切にされる仕事として、その役割はますます重要になっています。
出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(公表:令和7年10月29日)https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422178_00006.htm
学習支援員の主な仕事内容
学習支援員の仕事は、現場によって幅がありますが、共通するのは「子ども一人ひとりの学びを支える」ことです。具体的には、次のような役割があります。
授業中の個別サポート
担任の説明についていけていない子に、そっと声をかけて理解を助けます。
宿題・課題のサポート
放課後や家庭学習の時間に、宿題や課題に一緒に取り組みます。
学習でつまずいた子への伴走
苦手意識を持ってしまった単元を、その子のペースで一緒にやり直します。
学習記録・情報共有
子どもの様子や学習の記録をつけ、担任や保護者と共有します。
教科を教える技術以上に、子どもの気持ちに寄り添い、安心して学べる関係をつくる力が求められる仕事です。1コマだけ授業に入って終わり、ということは少なく、同じ子どもと継続して関わりながら、少しずつ信頼関係を積み重ねていくのが特徴です。「昨日できなかったことが、今日は少しできた」という小さな変化に気づき、一緒に喜べることも、この仕事ならではのやりがいです。担任の先生だけでは目が届きにくい部分を、もう一人の大人としてカバーできる存在でもあります。
学習支援員の一日(学校での勤務例)
勤務形態や自治体によって異なりますが、学校で働く学習支援員の一日は、おおよそ次のような流れになることが多いです。
- 9:00朝の会・打ち合わせ担任と情報共有
- 10:00授業に入り個別サポートつまずきへの対応
- 13:00給食・昼休みの見守り生活面のサポート
- 14:00放課後の学習支援・記録作成学習記録の共有
【図解】学習支援員が活躍する4つの現場
学習支援員が活躍する現場は、下の図のように大きく4つあります。学校の中だけでなく、放課後や在宅・オンラインへと広がっています。
ポイントは、どの現場でも「教える」より「子どもに寄り添い、学びを支える」ことが中心だということです。多くは資格不問で、教員免許や子どもと関わった経験があれば強みになります。まずはこの4つのうち、自分の生活スタイルに合いそうな現場を思い浮かべながら読み進めてみてください。
【比較表】4つの現場を比べる
4つの現場を、「主な役割」「資格の要否」「在宅でできるか」で整理しました。あなたに合った関わり方が見つかります。
| 現場 | 主な役割 | 資格 | 在宅可否 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ①学校 | 授業補助・個別支援 | 不問が多い | × | 担任を支え、配慮が必要な子に寄り添う |
| ②放課後・自治体事業 | 放課後学習・居場所 | 不問が多い | △ | 地域の子どもの学びと居場所を支える |
| ③フリースクール等 | 学習+心の伴走 | 不問が多い | △ | 不登校の子に寄り添う。人柄重視 |
| ④在宅・オンライン | オンライン学習支援・伴走 | 不問の募集あり | ◎ | 自宅から子どもを支える。ニーズ拡大中 |

学習支援員になるには?資格・未経験でも大丈夫?
結論から言うと、学習支援員は資格がなくても、未経験からでもなれることが多い仕事です。実際の自治体の募集要項を見ても、教員免許や特別な資格を必須としないケースが目立ちます。
| 千葉県「学習サポーター」 | 資格要件の記載なし。「学習のつまずきや指導のポイントに識見のある方」「教育への熱意」を重視(令和8年度募集) |
|---|---|
| 東京都江東区「学習支援員」 | 「支援が必要な児童・生徒に対して適切な支援をしようとする意欲のある者」。教員免許は必須要件として明記なし |
| 教員業務支援員(一例) | 「特に必須となる要件は設定されていません」 |
出典:千葉県教育委員会「学習サポーター採用選考」(令和8年3月18日更新)https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/gakuryoku/gakusapo/bosyuu.html/江東区「区立学校園で働くスタッフ紹介」https://www.city.koto.lg.jp/580106/zinzaibosyu/20231114-2.html
もちろん、教員免許や教育実習、子どもと関わった経験があれば、大きな強みになります。ただし、資格の有無以上に「子どもと関わることが好き」「丁寧に寄り添える」といった人柄が重視される傾向は、複数の自治体の募集要項に共通しています。背景には、前述のとおり不登校の子どもが過去最多となり、学校の内外で学びを支える人材が、資格の有無を問わず強く求められているという事情があります。
応募の入口も広がっています。教育委員会のホームページで公募されるケースのほか、学校からの声かけ、知人の紹介、求人サイトの掲載など、経路はさまざまです。「教員免許がないから」「ブランクがあるから」と応募をためらう前に、まずは気になる自治体や団体の募集要項を確認してみることをおすすめします。
学習支援員の給料・働き方
学習支援員の給料は、現場や自治体によって幅があります。実際の募集情報を比較すると、次のような水準になっています。
| 職種・自治体 | 時給 | 勤務時間の目安 |
|---|---|---|
| 千葉県「学習サポーター」 | 1,700円 | 1日4〜6時間、週1〜3日程度 |
| 江東区「学習支援員」 | 1,675円 | 週1〜5日、週1〜35時間 |
| 江東区「小1支援員・事務支援員等」 | 1,476円 | 職種により異なる |
| 教員業務支援員(一例) | 1,215円 | 1日約4時間、週5日(週20時間) |
出典:千葉県教育委員会「学習サポーター採用選考」(令和8年3月18日更新)https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/gakuryoku/gakusapo/bosyuu.html/江東区「区立学校園で働くスタッフ紹介」https://www.city.koto.lg.jp/580106/zinzaibosyu/20231114-2.html
給与水準は自治体・年度・職種によって大きく異なります。上記はあくまで一例であり、実際の待遇は募集元の教育委員会や自治体に個別でご確認ください。期末勤勉手当や通勤手当など、時給以外の待遇が用意されている募集もあります。
働き方も多様で、フルタイムだけでなく、週数日や短時間、あるいは在宅・オンラインで働ける募集も増えています。「子育てと両立したい」「まずは無理のない範囲で子どもと関わりたい」という人にも、始めやすい仕事だと言えます。
雇用形態は、自治体の非常勤職員(会計年度任用職員)としての採用が中心ですが、団体やNPO、民間企業が独自に募集しているケースもあります。勤務日数や時間帯、契約期間は募集ごとに異なるため、応募前に「週何日か」「長期休業期間中の勤務はあるか」「更新の見込みはあるか」を確認しておくと、働き始めてからのミスマッチを防げます。

在宅・オンラインで、学びに寄り添うという働き方
ここまで見てきた4つの現場のうち、近年特に広がっているのが④の在宅・オンラインです。なかでも、オンラインの学校で子どもの「担任」として、学習だけでなく心の面でも日々伴走する仕事は、学習支援員の役割をさらに深めた形と言えます。単発で勉強を教えるのではなく、同じ子どもに継続して寄り添う——不登校の子にとって「毎日会える、自分を見てくれる大人」の存在は、とても大きな意味を持ちます。この記事は、NIJINアカデミーの先生という働き方の実例を含む記事です。
NIJINアカデミーは、不登校の子どもたちを対象としたオンラインフリースクールです。学習のサポートだけでなく、日々の生活リズムづくりや、進路の相談まで、子ども一人ひとりに合わせて伴走します。通勤ゼロで、子育てや他の仕事と両立しながら続けられるのも特徴です。
| 働く場所 | 完全在宅・フルリモート |
|---|---|
| 働く時間 | フルフレックス(必須の定例は週1回、水曜12:00〜13:30の職員会議のみ) |
| 雇用形態 | 業務委託(正社員登用ルートあり) |
| 報酬 | 完全ジョブ型・月74,000円〜550,000円 |
| 教員免許 | 募集要項に必須資格としての明記なし |
出典:NIJINアカデミーの先生 募集ページhttps://nijin.co.jp/recruit/nijinacademy-teacher/

選考の流れ
- 応募:募集ページから応募します。
- グループ面接:オンラインで実施されます。
- オンライン実習(約1か月):実際の業務を体験しながら、適性を確認します。
- 最終面接:オンラインで実施され、内定に至ります。
子どもの学びに寄り添う先生たち
菊地世恋(きくち せれん)さん
小学校教諭免許を取得後、公立小学校で支援員を経験。教員採用試験合格後、算数専科・学級担任を5年務めてNIJINへ
公立小学校での支援員としての経験を経て教員になった菊地さんは、「決められた範囲でしかできない教育が本当の教育か」という疑問から、学校の外での教育に挑戦する道を選びました。現在はNIJINアカデミーでメタバース担任を務めながら、企業連携やHP制作にも携わっています。インタビュー記事を読む
繁野小智(さっちー)さん
私立・公立高校で7年間教員を務めたのち出産を機に退職。現在はNIJINアカデミー・NIJIN高等学院でクラス担任
高校1年生のときに学力不振から不登校を経験し、当時の担任に支えられた経験から教員を志したという繁野さん。今は不登校経験者としての視点を活かし、生徒一人ひとりの心のケアと進路相談に力を入れています。インタビュー記事を読む
「教える」より、「寄り添う」を仕事にする。
NIJINアカデミーの先生という選択肢を見てみませんか。
学習支援員に向いていそうな人・慎重に考えたい点
向いていそうな人
- 子ども一人ひとりのペースに、じっくり付き合える人
- 「教える」ことより「支える」ことにやりがいを感じる人
- 資格や経験がなくても、まず挑戦してみたい人
- 短時間・週数日など、無理のない範囲で始めたい人
慎重に考えたい点
- 時給制・非常勤の募集が多く、収入は勤務時間や契約期間に応じて変動しやすい
- 自治体や現場によって、仕事内容・待遇・研修の有無にばらつきがある
- 年度単位の契約が多く、翌年度も同じ現場で続けられるとは限らない場合がある
- 子どもの心に深く関わる仕事のため、自分自身の心身のコンディションも大切にする必要がある
良い面も、慎重に考えたい点も、勤務する自治体や現場によって差があります。応募前に、契約期間・勤務日数・研修体制について、募集元に確認しておくと安心です。
子どもと関わる中で、自分自身が強い不安や疲れを感じたときは、一人で抱え込まないことが大切です。厚生労働省の「こころの耳」など専門の相談窓口(https://kokoro.mhlw.go.jp/)も活用してください。この記事の内容は一般的な情報提供であり、医療・心理的なアドバイスに代わるものではありません。
よくある質問
Q. 学習支援員になるのに、教員免許は必要ですか?
A. 必須ではないケースが多いです。千葉県や江東区の募集要項でも、教員免許は必須要件として明記されていません。ただし免許や指導経験があれば強みになります。詳細は募集元の自治体・団体にご確認ください。
Q. 未経験からでも学習支援員になれますか?
A. なれることが多いです。多くの募集で重視されるのは、資格よりも「子どもと関わることへの熱意」です。
Q. 学習支援員の給料はどれくらいですか?
A. 自治体・職種によって幅がありますが、本記事で紹介した例では時給1,200円台〜1,700円台が目安です。勤務日数・時間によって月収は変わります。
Q. 在宅・オンラインで学習支援に関わることはできますか?
A. できます。NIJINアカデミーの先生のように、完全在宅・フルリモートで子どもの学びと心に寄り添う働き方も広がっています。
Q. 子どもとの関わり方に自信がなくても大丈夫ですか?
A. 多くの現場では、資格よりも「丁寧に寄り添おうとする姿勢」が重視されます。不安な場合は、選考や研修の中で相談しながら進められる職場かどうかも確認するとよいでしょう。
Q. 学習支援員と、教員業務支援員(スクール・サポート・スタッフ)は違う仕事ですか?
A. 名称も業務範囲も自治体によって異なりますが、一般的に教員業務支援員は印刷や採点補助など教員の事務的な業務のサポートが中心で、学習支援員は子どもへの学習面での個別サポートが中心となることが多いです。似た名称でも仕事内容が異なる場合があるため、募集要項で業務内容を必ず確認してください。
まとめ
学習支援員は、資格より「子どもへの寄り添い」で始められる仕事です。学校の中でも、放課後でも、在宅でも、子どもの学びを支える場は広がっています。教員免許や子どもと関わった経験があれば、それは大きな強みになりますが、なくても挑戦できる道が複数あることが、実際の募集要項からも見えてきました。
大切なのは、いきなり大きな決断をすることではなく、自分に合った現場と関わり方を、少しずつ見つけていくことです。まずは近くの教育委員会や自治体のホームページで、どんな募集があるかを眺めてみるだけでも、一歩前進になります。フルタイムでなくても、週に数時間からでも、子どもの学びを支える関わり方はきっと見つかります。
「子どもの学びに寄り添う仕事がしたい。でも、通える範囲に合う職場がない」——そんな人にとって、在宅で学びを支える働き方は、新しい選択肢になっています。NIJINアカデミーの先生という働き方も、ぜひ選択肢のひとつとして見てみてください。
次の一歩は、情報を知ることから。
NIJINアカデミーの先生の募集を見てみませんか。
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出典・参考資料
- 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(公表:令和7年10月29日)https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422178_00006.htm
- 千葉県教育委員会「令和8年度千葉県学習サポーター採用選考について」(更新:令和8年3月18日)https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/gakuryoku/gakusapo/bosyuu.html
- 江東区「区立学校園で働くスタッフ(会計年度任用職員・有償ボランティア)を紹介します」https://www.city.koto.lg.jp/580106/zinzaibosyu/20231114-2.html
- 厚生労働省「こころの耳」https://kokoro.mhlw.go.jp/
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の助言ではありません。制度・募集条件の詳細や最新情報は、必ず募集元の教育委員会・自治体・団体にご確認ください。給与・待遇に関する数値は、掲載時点の公開情報にもとづくものであり、自治体・年度・職種によって異なります。




まとめ|学習支援員は、寄り添いから始められる
学習支援員とは、学校や放課後、フリースクール、在宅・オンラインなどの現場で、子ども一人ひとりの学習を支える人のこと。「教える」よりも「子どもに寄り添い、学びを支える」ことが中心で、多くは資格がなくても未経験から始められます。教員免許や子どもと関わった経験は大きな強みになります。
働き方は多様で、フルタイムから週数日、短時間、在宅・オンラインまで広がっています。なかでも、在宅で子どもに継続して寄り添う「オンラインの担任」は、学習支援員の役割をさらに深めた新しい形です。「子どもの学びに寄り添う仕事がしたい」——その思いを、今の生活に合わせて叶えられる時代になっています。

