教員を辞めたあとの仕事は?在宅で教育に関わり続ける選択肢

「教員を辞めたけれど、次の一歩が見つからない」——そんな時間の中にいませんか。 思い切って学校を離れたものの、次にやりたいことが定まらず、家で家庭教師を少しだけ引き受けながら子育てをしている。教育の仕事は好きだったのに、気づけば毎日が過ぎていく。

この記事では、教員を辞めたあとの仕事にどんな選択肢があるのかを、「在宅で」「子育てと両立しながら」「教育に関わり続ける」という視点から整理します。転職サイトの一般論では抜け落ちがちな、あなたに本当に必要な出口を見つけるための記事です。

目次
  1. 教員を辞めたあと「次が見つからない」のは、あなただけじゃない
  2. 【図解】教員を辞めたあとの仕事の選択肢は、思っているより広い
  3. 在宅で・子育てと両立しながら「教育に関わり続ける」仕事
  4. 「家庭教師だけ」で終わらせないために|単発ワークから“教育者のキャリア”へ
  5. 実例:在宅・子育てをしながら教育に挑戦している先生たち
  6. 教員を辞めたあとの一歩を、どう踏み出すか|まとめ

教員を辞めたあと「次が見つからない」のは、あなただけじゃない

教員を辞めたあと、すぐに次の仕事へ進める人ばかりではありません。むしろ「教育の現場に疲れて離れたけれど、教育以外の自分が想像できない」「ブランクや子育てを理由に、一歩を踏み出せない」という声はとても多く聞かれます。

その背景には、教員という仕事の過酷さがあります。文部科学省の調査によると、精神疾患を理由に休職した公立学校の教員は年間で過去最多の水準に達しています。心身をすり減らして学校を離れた人が、すぐに次の目標を持てないのは、決して珍しいことではありません。

精神疾患による病気休職者数は 7,119人(公立学校教員・過去最多)。長時間労働や保護者対応など、教員を取り巻く環境の厳しさを示しています。

出典:文部科学省「公立学校教職員の人事行政状況調査」mext.go.jp

「次が見つからない」と感じる理由を分解すると、多くは次の3つに集約されます。

① 教育しか経験がなく、他の仕事が想像できない

新卒からずっと学校の中にいると、「学校の外で自分に何ができるのか」が見えにくくなります。けれど実際には、授業設計・保護者対応・子どもの見取りといった教員のスキルは、教育の外でも中でも高く評価される力です。

② 子育てや家庭との両立で、フルタイム復帰にためらいがある

「また学校のような働き方に戻るのは難しい」「子どもが小さいうちは家にいたい」。この気持ちは、教員を辞めた人がキャリアで悩む最大の理由のひとつです。だからこそ、在宅・時短・オンラインという選択肢を軸に考えることが重要になります。

③ 収入への不安から、家庭教師などの「単発」で足踏みしている

とりあえず在宅でできる家庭教師を引き受けてつなぐ——それ自体は悪いことではありません。ただ、単発の仕事だけでは収入も成長実感も安定しにくく、「これでいいのだろうか」という迷いにつながりがちです。この点は教員を辞めたいと感じたときの記事とあわせて考えると、気持ちの整理がしやすくなります。

【図解】教員を辞めたあとの仕事の選択肢は、思っているより広い

「教員を辞めたあとの仕事」と聞くと、塾講師か一般企業への転職くらいしか思い浮かばないかもしれません。しかし、教育に関わり続ける道は、下の図のように大きく広がっています。特に近年はオンライン・在宅で成立する教育の仕事が増えました。

教育に関わり続ける 在宅でできる 場所を選んで働く 教育を軸に挑戦する オンライン家庭教師・講師 メタバース担任 教育コンテンツ・教材制作 通信制・オンライン学習の支援 フリースクールのスタッフ 学習支援員・放課後支援 塾・習い事の講師 教育NPO・支援団体 フリースクール教師 教育スタートアップで働く 企業×教育の連携事業 フリースクール等の立ち上げ 「在宅」×「子育てと両立」×「教育を続ける」は、両立できる時代になっています オンライン化が進んだことで、家にいながら子どもと関わる仕事の選択肢が大きく増えました
図:教員を辞めたあと、教育に関わり続けるためのキャリアマップ

ポイントは、「教育を辞める」か「学校に戻る」かの二択ではないということです。働き方(在宅か通勤か)関わり方(誰と・どんな教育をするか)を分けて考えると、あなたに合う仕事が見つけやすくなります。

在宅で・子育てと両立しながら「教育に関わり続ける」仕事

ここが、多くの転職記事で抜け落ちている視点です。「教員を辞めたあとの仕事」を在宅・子育て両立の軸で見ると、代表的な選択肢は次のように整理できます。

仕事在宅のしやすさ子育てとの両立特徴
オンライン家庭教師・講師◯(時間帯は夕方〜夜が中心)始めやすいが単発・時給制になりやすい
メタバース担任(オンラインの担任)◎(自宅から勤務)担任として継続的に子どもと関われる新しい働き方
教育コンテンツ・教材制作◎(自分のペースで進めやすい)授業づくりの経験がそのまま活きる
通信制・オンライン学習のサポート不登校の子や多様な学びを支える需要が拡大
フリースクールのスタッフ△(通勤が多い)対面で寄り添いたい人向け

背景には、学びの多様化があります。不登校の小中学生は過去最多となり、学校以外の学びの場やオンラインでの学習支援を必要とする子どもが増え続けています。「在宅で・子どもと関わる」教育の仕事は、いま社会から強く求められている分野なのです。

不登校の小中学生は 約34.6万人(過去最多)。学校の外・オンラインでの学びを支える人材の需要が高まっています。

出典:文部科学省「向童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」mext.go.jp

在宅でできる教育の仕事をもっと具体的に知りたい方は、在宅でできる教育の仕事や、子育てと両立できる教育の仕事の記事もあわせてご覧ください。

在宅でオンライン授業をする元教員の女性|教員を辞めたあとの在宅の仕事
在宅で、子どもと関わりながら教育を続ける。オンライン化で在宅の教育の仕事は広がっています。

「家庭教師だけ」で終わらせないために|単発ワークから“教育者のキャリア”へ

教員を辞めたあと、まず在宅の家庭教師から始める人は少なくありません。すぐに始められて、在宅で、子育ての合間にできる——入口として、とても良い選択です。

ただ、家庭教師「だけ」を続けていると、次のような壁にぶつかりがちです。

  • 生徒数に収入が左右され、安定しにくい
  • 一人で完結するため、相談相手や仲間がいない
  • 「教える」以上の挑戦がしづらく、成長実感を得にくい

実際、オンライン家庭教師の求人は「大学生の副業」「社会人の副収入」を想定したものが中心で、教育を本業・キャリアとして続けたい人の受け皿としては物足りないのが実情です。せっかくの教員経験を、単発で終わらせるのはもったいないことです。

大切なのは、「教える単発の仕事」から「教育者としてのキャリア」へつなげる視点。在宅という働き方は変えずに、担任として継続的に子どもと関わったり、企業や地域と連携して新しい教育に挑戦したりと、キャリアの幅を広げていくことができます。

たとえば、オンラインの担任として子どもたちを継続に受け持つ「メタバース担任」という働き方は、在宅を保ちながら“教育者”として成長し続けられる選択肢のひとつです(詳しくはメタバース担任の仕事)。

実例:在宅・子育てをしながら教育に挑戦している先生たち

「在宅で・子育てしながら・教育に関わり続ける」は、理想論ではありません。実際に、教員経験の有無を問わず、家庭と両立しながら教育の仕事に挑戦している人たちがいます。次のインタビューは、まさにその等身大の姿を伝えるものです。

自宅で子育てと両立しながらオンライン授業をする女性教育者
自宅で授業をしながら、子育ても両立。教員経験を活かして在宅で挑戦できます。

あわせて読みたい|在宅・子育てと両立して教育に挑戦する仲間の声

教員を辞めたあとの一歩を、どう踏み出すか|まとめ

教員を辞めたあとの仕事は、「教育を諦める」か「学校に戻る」かの二択ではありません。在宅で、子育てと両立しながら、教育に関わり続ける道は確かに存在し、そしていま社会から必要とされています。

大切なのは、単発の仕事で足踏みを続けるのではなく、あなたの教員経験を活かせる“次のキャリア”へ一歩を踏み出すことです。もし「もう一度、教育者として挑戦してみたい」と少しでも思えたなら、その気持ちこそが最初の一歩です。

在宅で、子育てと両立しながら、もう一度教育に。
NIJINは、学校の外から教育を変える仲間を募集しています。メタバース担任など、在宅で子どもと関われる働き方があります。
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