フリースクールの集客|生徒の集め方は地域に知ってもらう7つの方法と順番

フリースクールの集客|生徒の集め方は地域に知ってもらう7つの方法と順番
執筆:NIJIN 採用チーム/最終更新日:2026年10月17日/読了目安:17分
フリースクールの集客は、チラシやSNSから始めるより、①伝える中身を決める、②ホームページと地図に正しく載せる、③見学・体験の受け口をつくる、④学校・教育委員会とつながる、⑤地域の窓口に知ってもらう、⑥チラシ・説明会、⑦発信を続ける、の順で進めるのが近道です。

この記事は、英語教室・プログラミング教室・料理教室・学習塾などを開いていて平日の昼の教室を生かしたい方と、フリースクールを始めたい方・始めたばかりで「生徒がなかなか集まらない」と感じている方に向けて書いています。文部科学省の調査と通知、自治体と消費者庁の公式ページで確かめたことだけを使い、生徒の集め方を7つの方法と順番に整理します。「何%の家庭が問い合わせる」といった反応率の数字は、公的な出典が見当たらないため書いていません。

この記事で分かること
  • フリースクールの生徒の集め方7つと、取り組む順番
  • 文部科学省の令和6年度調査で見る、不登校の子が相談・指導を受けている先
  • 国の「民間施設についてのガイドライン(試案)」から考える、広報に載せる中身
  • 教育委員会の一覧・マップに載せる自治体の例と、学校とのつながり方
  • チラシ・SNSで気をつけたい景品表示法(優良誤認・ステルスマーケティング)のポイント

1フリースクールの集客は「順番」が大事|先に結論

フリースクールの集客の順番を考えながら、昼間の小さな教室でノートに書き出す主宰者(イメージ)
手段を増やす前に、だれに何を伝えるかを書き出すところから始めます(イメージ)。

「フリースクール 集客」で調べると、地図サービスへの登録、ブログ、SNS、チラシといった手段の一覧がよく出てきます。どれも役に立つ手段です。ただ、フリースクールを探す保護者は、塾や習い事を探すときよりも慎重です。子どもが学校に行けずに悩んでいる最中で、「この場所に預けて大丈夫か」を何度も確かめてから問い合わせます。

そのため、手段を増やす前に、信頼してもらえる中身と受け口を整え、学校や地域とつながってから広く知らせるという順番が大切です。この記事では、その順番を7つの方法に分けて整理します。

フリースクールの生徒の集め方 7つの方法と順番

1伝える中身を決めるだれのための場所か、開く日と時間、料金、活動、入る前の面談
2ホームページ・地図に載せる探した保護者が、いつでも同じ情報にたどり着けるようにする
3見学・体験の受け口をつくる問い合わせから見学・体験・面談までの流れを決めておく
4学校・教育委員会とつながる在籍校や教育支援センターにあいさつし、自治体の一覧・マップを調べる
5地域の窓口に知ってもらう子育て・福祉の窓口、公民館、地域の大人とのつながりをつくる
6チラシ・説明会置き場所は先方に確かめてから。説明会や体験会で顔を合わせる
7発信を続ける活動の様子を、子どものプライバシーに気をつけて伝え続ける
公的な資料にある分類ではなく、文部科学省の通知・ガイドラインと自治体の取り組みを読んだうえで、この記事で整理した7つです(2026年10月時点)。

もう1つの道として、すでに集客の入り口がある仕組みに加わり、自分の教室で開く形もあります。一例を先に載せておきます。くわしくは7章で紹介します。

本棚のある、自宅の教室スペース(NIJINアカデミー リアル校)
NIJINの募集NIJINアカデミー リアル校の教室長自宅、または自宅の近くの施設などで、平日の昼にフリースクールを開く仕事です。週1日から、9:00〜16:00の間で5時間。教員免許は不要で、契約の形は業務委託です。公式サイトの「全国の教室一覧」に各教室のページがあり、相談・体験会の申し込みが教室長に届きます。教室長の募集ページを見る →

募集ページには、英語教室・プログラミング教室・料理教室・学習塾の「空き時間・昼間を活用して」開けることが書かれています。どんな教室が開かれているかは、NIJINアカデミーのリアル教室の紹介ページで見られます。

2数字で見る「知ってもらう相手」|不登校の子と保護者はどこに相談しているか

集客を考える前に、届けたい相手の状況を公的な数字で確かめておきます。文部科学省の令和6年度の調査では、次のような結果が出ています。

項目令和6年度の結果集客を考えるうえでの読み方
小・中学校の不登校児童生徒数353,970人(前年度346,482人)。12年続けて増え、過去最多増加率は2.2%で、前年度の15.9%より下がった
1,000人当たりの不登校児童生徒数38.6人(前年度37.2人)どの地域にも、身近に悩んでいる家庭がある
学校内外の機関等で専門的な相談・指導等を受けた子218,246人(61.7%)学校の外の機関には、教育支援センター、児童相談所、病院、民間団体、民間施設などが含まれる
そのうち「民間団体、民間施設」18,566人(前年度15,431人)フリースクールなど民間の場で相談・指導を受けている子は、全体から見るとまだ一部
そのうち「教育支援センター」32,240人自治体の教育支援センターも、相談の大きな入り口になっている
専門的な相談・指導等を受けていない子135,724人(38.3%)。うち89.0%は担任等から週1回程度以上の相談・指導等を受けていた家庭とまず話しているのは、在籍校の担任などであることが多い
学校外の機関等で相談・指導等を受け、出席扱いとした子42,978人保護者は「出席扱い」も気にしている。判断は在籍校がする

出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要(不登校抜粋版)」(PDF)/文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」

この表から言えるのは、悩んでいる家庭は身近にいるのに、民間の場にたどり着いている子はまだ一部だということです。そして、家庭がまず話す相手は、在籍校の担任や、教育支援センターなど公の窓口であることが多いと読み取れます。

だからこそ、フリースクールの集客では「広告を多く出す」より先に、保護者が相談する先の人たちに、教室のことを正しく知ってもらうことが効いてきます。どの方法がどれだけ効くかを比べた公的な数字は見当たりませんが、順番を考える手がかりになります。

3生徒の集め方7つと順番|一覧表

7つの方法を、取り組む順に表にまとめます。前の段が整っていないと、後ろの段の効き目が弱くなる、という考え方で並べています。

順番方法おもに届く相手先に用意するもの気をつけること
1伝える中身を決める(すべての土台)対象の年齢、開く日と時間、料金、活動、面談の流れ料金や対象をぼかさない
2ホームページ・地図に載せる自分で調べる保護者教室のページ、地図サービスの情報、問い合わせ先どこを見ても同じ情報にそろえる
3見学・体験の受け口をつくる問い合わせた保護者と子ども申し込みのフォーム、体験の日、面談で聞くこと返事を早く。子どものペースを優先する
4学校・教育委員会とつながる在籍校の先生、教育支援センター、教育委員会教室の案内、学校と連絡を取り合う方法営業ではなく連携のあいさつとして伺う
5地域の窓口に知ってもらう子育て・福祉の窓口、公民館、地域の大人短い案内と、話を聞いてもらえる時間案内を置けるかは、先方の決まりに従う
6チラシ・説明会まだ探していない家庭、祖父母、近所の人チラシ、説明会・体験会の日程誇大な表現をしない。配る先の決まりを確かめる
7発信を続ける迷っている保護者、地域の人活動の記録、写真の使い方の同意子どもの顔・名前の扱い、依頼した口コミの表示

すでに英語教室や学習塾を開いている方は、2と5の一部(ホームページ、地域とのつながり)を持っていることが多いはずです。いまある教室の生徒の保護者や、近所の人に「平日の昼に、こういう場所を始めます」と伝えることも、立派な第一歩になります。

4方法1〜3|伝える中身と受け口を先に整える

フリースクールの生徒の集め方として、見学に来た親子を教室の入り口で迎える主宰者(イメージ)
問い合わせから見学・体験までの流れを決めておくと、来てくれた家庭を落ち着いて迎えられます(イメージ)。

方法1 伝える中身は、国のガイドラインの項目に沿って決める

何を伝えればよいか迷ったら、文部科学省の「民間施設についてのガイドライン(試案)」が手がかりになります。このガイドラインは、施設の良し悪しを評価するためのものではなく、不登校の子が民間施設で相談・指導を受けるときに、保護者や学校、教育委員会が気をつける点を目安として示したものです。つまり、保護者や学校が見るポイントそのものです。

ガイドラインの項目(要約)広報で伝えたいこと
入会金・授業料などが明確で、保護者に情報提供されている入会金、月謝、教材費などの実費を、ホームページやチラシに書く。「要相談」だけにしない
相談・指導の対象が明確にされている対象の学年、受け入れられる状況、受け入れがむずかしい場合の相談先
受け入れの前に面接を行うなどして、子どもの状況を把握する見学・体験・面談の流れ。最初に何を聞くか
指導の内容・方法、相談・指導の体制があらかじめ示されている1日の過ごし方、活動の例、大人の人数、スタッフの経験
学習や進路の状況を保護者に伝え、家庭と連携する保護者への連絡のしかた(連絡帳、面談の回数など)
学校と必要な情報を交換するなど、連携・協力する在籍校とどう連絡を取り合うか

出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)の別添3「民間施設についてのガイドライン(試案)」を、この記事で要約

通知では、学校が民間施設での相談・指導を判断するときに、このガイドラインを参考に目安を設けておくことが望ましい、とされています。広報の中身をこの項目に合わせておくと、保護者にも学校にも伝わりやすくなります。

方法2 ホームページと地図に、同じ情報を載せる

チラシや口コミで教室を知った保護者も、たいていは名前で検索し、ホームページや地図サービスで場所と様子を確かめます。最低限、次の情報が1か所にまとまっているページをつくりましょう。

  • 教室の名前、場所(だいたいの地図)、開いている曜日と時間
  • 対象の学年と、どんな子に来てほしいか
  • 料金(入会金・月謝・実費)と、見学・体験が無料か有料か
  • 1日の過ごし方、活動の様子(子どもの顔が分からない写真で)
  • 主宰者・スタッフの紹介と、なぜこの場所を開いたか
  • 問い合わせの方法と、返事の目安

開く日や料金を変えたら、ホームページ・地図・チラシのすべてを直します。情報が食い違っていると、それだけで不安を持たれてしまいます。

方法3 問い合わせから体験までの「受け口」を決めておく

問い合わせが来ても、返事が遅かったり、体験の日がなかなか決まらなかったりすると、保護者は別の場所を探し始めます。次の流れを先に決めておきましょう。

  1. 問い合わせ フォーム・電話・メールのどれで受けるか。返事をいつまでに出すか
  2. 保護者との面談 子どもの様子、在籍校とのかかわり、家庭の希望を聞く
  3. 見学・体験 子どもが来られるときに。来られない日が続いてもせかさない
  4. 入会の説明 料金、連絡の方法、在籍校との連絡のしかたを書面で伝える

開いたばかりで生徒がまだいない時期は、見学に来た家庭が活動の様子を想像しにくいものです。体験会の日を決めて、いまある教室の子どもや地域の大人と一緒に活動する日をつくると、雰囲気を伝えやすくなります。

5方法4|学校・教育委員会・自治体の一覧とつながる

2章で見たとおり、家庭がまず話す相手は在籍校の担任や公の窓口であることが多いと考えられます。国の通知も、学校とフリースクールなどの民間施設がつながることを大事にしています。

令和元年の文部科学省の通知には、「フリースクールなどの民間施設やNPO等と積極的に連携し、相互に協力・補完することの意義は大きい」と書かれています。また、教育委員会は日頃から民間施設と積極的に情報交換や連携に努めること、ともされています。

出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)

自治体の一覧・マップに載せる仕組みがある

教育委員会などが、地域のフリースクール等の情報を一覧やマップにして公開している例があります。載せ方は自治体ごとにちがいます。

自治体取り組み載せる条件・流れ(公式資料から)
奈良市教育センター教育支援課が「多様な学び支援マップ」をつくり、市のホームページなどで公開市内に拠点があること、不登校の子への学習支援・居場所の提供を主な目的としていること、法人格または明確な運営主体があることなど。申請フォームで申し込み、掲載基準にもとづいて審査。掲載は原則として毎年度末まで
三重県県教育委員会事務局生徒指導課が「フリースクール等民間施設一覧」を公開(令和8年10月1日更新)県民への情報提供のための一覧。施設ごとに住所・電話番号と詳細のページがある
神戸市市のページで、フリースクール等の民間団体の事業説明を、施設ごとに掲載市の子どもに指導要録上の出席扱いを行った実績がある団体、義務教育段階の子どもを受け入れている団体などを掲載

出典:奈良市「多様な学び支援マップ掲載 民間フリースクール募集要項」(PDF)/奈良市「多様な学び支援マップ実施要項」(PDF)/三重県「不登校児童生徒の支援を行うフリースクール等民間施設一覧」(PDF)/神戸市「フリースクール等への通所、ICT等を活用して学習する児童生徒の出席認定」

神戸市のように出席扱いの実績を条件にしている例もあるので、開いてすぐに載せられるとは限りません。まずは自分の市区町村と都道府県の教育委員会のページを調べ、一覧があるか、載せる条件は何かを確かめるところから始めましょう。分からなければ、教育委員会の不登校支援の担当に問い合わせます。

在籍校・教育支援センターへのあいさつ

子どもが入会したら、保護者の了承を得たうえで、在籍校と連絡を取り合います。学校の先生に教室の様子を知ってもらうことは、その子の支援になるだけでなく、ほかの家庭から相談を受けた先生が「こういう場所がある」と思い出すきっかけにもなりえます。ただし、学校が特定の施設を紹介するかどうかは学校が決めることです。あくまで連携のあいさつとして伺い、案内を置いてほしいと無理に頼むことはやめましょう。

出席扱いについては、判断するのは在籍校の校長です。広報で「必ず出席扱いになります」と書くのは避けてください。要件と教室の側の準備はフリースクールは出席扱いになる?でくわしく扱っています。

集客の入り口がある仕組みで、自分の教室を開くNIJINアカデミー リアル校の教室長は、週1日から、9:00〜16:00の間で5時間。公式サイトの教室ページから相談・体験会の申し込みが届きます。
教室長の募集を見る → エントリーする →

6方法5〜7|地域の窓口・チラシ・発信で広報する

フリースクールの広報として、地域の集会室で保護者に教室の説明会を開く様子(イメージ)
チラシだけでなく、顔を合わせて話せる説明会や体験会の日をつくると、信頼につながります(イメージ)。

方法5 地域の窓口と人に知ってもらう

子育て支援や福祉の窓口、公民館、図書館、地域の子ども食堂など、子育て中の家庭が立ち寄る場所はたくさんあります。案内を置いてもらえるか、掲示してもらえるかは、それぞれの施設の決まりで決まります。必ず事前に相談し、断られたら引き下がりましょう。

案内を置くこと以上に大事なのは、人とのつながりです。地域の大人に活動に参加してもらったり、地域の行事に教室として加わったりすると、教室のことを話題にしてくれる人が少しずつ増えます。後で紹介する越谷校の教室長も、地域から大人が来てくれることを教室の特色として語っています。

方法6 チラシ・説明会は「信頼」を伝える中身で

チラシは、まだフリースクールを探していない家庭や、祖父母・近所の人に知ってもらう手段です。不登校で悩む保護者が手に取ることを考え、明るさとていねいさの両方を大切にします。

フリースクールのチラシに入れたい項目 点検表

  • だれのための場所か(対象の学年、どんな過ごし方ができるか)
  • 開く曜日・時間と場所(だいたいの位置と、行き方)
  • 料金(入会金・月謝・実費)と、見学・体験の費用
  • 主宰者の顔が見える紹介と、この場所を開いた理由
  • 見学・体験・相談の申し込み方法と、問い合わせ先
  • 「必ず〜になる」「日本一」など、根拠のない言い切りが入っていないか
  • 子どもの写真を使うなら、本人と保護者の同意があるか
この記事で整理した点検表です。料金や対象をはっきり書くことは、国の「民間施設についてのガイドライン(試案)」の項目にも沿っています。

配り方は、方法5の窓口に置いてもらう、いまある教室の生徒の家庭に渡す、地域の行事で手渡しする、などがあります。家のポストに配る場合は、「チラシお断り」の表示がある家には入れないなど、地域の人に嫌がられない配慮も大切です。

チラシだけで決める保護者は多くないと考えて、説明会や体験会の日を一緒に書いておくのがおすすめです。顔を合わせて話せる機会が、何よりの信頼になります。

方法7 発信を続ける|SNSと口コミで気をつけること

ホームページの日記やSNSで、活動の様子を伝え続けると、迷っている保護者が教室の雰囲気を知る手がかりになります。子どもの顔や名前、学校名が分からないように気をつけ、写真を使うときは本人と保護者の同意を得ましょう。

広告やチラシ、SNSでの表現には、景品表示法のルールがあります。消費者庁の公式ページで確かめられる要点は、次のとおりです。

  • 優良誤認表示 サービスの内容を、実際のものよりも著しく優良であると示す表示などが禁止されています。故意でなく、誤って表示してしまった場合でも規制の対象になりうるとされています。
  • 有利誤認表示 料金などの取引条件を、実際のものよりも著しく有利であると誤認される表示などが禁止されています。
  • ステルスマーケティング 広告であるにもかかわらず、広告であることを隠すことです。令和5年10月1日から景品表示法違反となりました。

出典:消費者庁「表示規制の概要」/消費者庁「優良誤認とは」/消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」

たとえば、保護者に頼んで口コミを書いてもらったり、お礼をして投稿してもらったりする場合は、教室の依頼によるものだと分かるようにしておくのが安心です。どんな表示が当てはまるかの判断は個別の事情によるので、迷ったら消費者庁の資料や専門家に確かめてください。

7仕組みの中で集客する|NIJINアカデミー リアル校の教室長

ここまでの7つを、すべて一人で整えるのは大変です。すでに集客の入り口がある仕組みに加わる形の一例として、NIJINアカデミーのリアル校を紹介します。

看護師の教室長が地域とつくるフリースクール(茨城潮来校)を紹介する、タツロー校長のチャンネルの動画です。地域とつながって教室を開く一例としてご覧ください。

「学校に行かない選択はすごい」看護師が地域とつくるフリースクールを開校した理由|NIJINアカデミー茨城潮来校▶
▶ タツロー校長|「学校に行かない選択はすごい」看護師が地域とつくるフリースクールを開校した理由|NIJINアカデミー茨城潮来校

NIJINアカデミーは、不登校や学校が合わない子どものためのフリースクールで、メタバースと自宅の近くの教室(リアル教室)の両方で学べる、ハイブリッド型のオルタナティブスクールです。子どもたちは「週1リアル教室、週4メタバース」で学びます。リアル教室は、料理、英語、プログラミング、スポーツ、演劇、農園など、教室長の得意を生かした「特化型」です。

集客の面から見て、募集ページに書かれていることを表にします。

確かめる点募集ページ・公式サイトに書いてあること
申し込みの入り口公式サイトの「全国の教室一覧」に各教室のページがあり、相談・体験会の申し込みは教室ページのフォームから教室長に届く。申し込んだ家庭には、担当の教室長から直接連絡する
教室長の仕事(集客まわり)開設準備として物件確保・地域への周知・コンセプト設計。教室運営として週1回〜の開校・集客・安全管理。地域社会や保護者との連携
準備のサポート契約のあと、地域への周知やコンセプト設計などの準備は、担当者と一緒に進める。集客のくわしい進め方は選考の中で伝えられる
日数・時間・場所週1日から。9:00〜16:00の間で5時間開校。自宅、または自宅近隣の施設等。自分の教室の空き時間の活用として開校できる
報酬生徒が支払う学費の8割を支給(1人当たり月額13,200円を支給)。教室によっては、これに加えて教材費などを保護者からいただいている。収支は生徒数などによって変わる
かかる費用選考でかかる費用は、開校視察費88,000円(税込)。現地視察に進む方が振り込む。開校後の条件は、選考の中で伝えられる
資格・契約教員免許も、先生の経験も不要。契約の形は業務委託。試用期間はなく、約1か月のオンライン実習でお互いに合うかを確かめる

出典:NIJIN採用サイト「NIJINアカデミー リアル校 教室長 募集」/NIJINアカデミー「フリースクール全国の教室一覧」(いずれも2026年10月17日に確認)

大事なのは、集客は教室長の仕事に含まれるという点です。入り口があっても、地域に知ってもらう取り組みは欠かせません。この記事の7つの方法は、リアル校の教室長にもそのまま役立ちます。募集ページには「教室の規模や収入をお約束するものではありません」とも明記されています。

教室長の声|地域に知ってもらう工夫

公開されているインタビューから、2人の教室長の言葉を紹介します。

NIJINアカデミー世田谷下高井戸8D校 教室長 しめじゅんさん

しめじゅんさん

声優・パントマイムの表現者。NIJINアカデミー世田谷下高井戸8D校 教室長

「情報過多の時代だからこそ、まだNIJINを必要としている人に届いていないもどかしさも感じています。そのためSNSでの発信にも力を入れています。」

2025年6月に開校し、開校当初は週1日だった開校日が、週3日まで広がったと語っています。インタビュー記事を読む

NIJINアカデミー越谷校 教室長 ひとみんさん

ひとみんさん

保育士として10年間、発達支援の現場を経験。NIJINアカデミー越谷校 教室長

「ここには、地域からいろんな“面白い大人”が来てくれます。」

パルクールの先生や、ソーイング・クレヨンアートの達人など、地域の大人と子どもが混ざり合う教室づくりを大切にしているそうです。インタビュー記事を読む

教室を1つ開くのではなく、教育の事業そのものを自分で立ち上げたい方には、NIJINの星野起業塾という入口もあります。公式ページによると、教員、会社員、子育て中の人などが、NIJINの信頼とリソースを活用して副業から教育の事業をつくることに伴走する取り組みです。

一人で開業するときにつまずきやすい点はフリースクールの開業は難しい?に、開業の流れ全体はフリースクールの立ち上げ方にまとめています。

8よくある質問

フリースクールの集客は、何から始めればよいですか?
まず、だれのための場所か、開く日と時間、料金、活動、入る前の面談の流れを決めて、ホームページなどにまとめましょう。中身が決まっていないままチラシやSNSを始めると、問い合わせが来ても答えがぶれてしまいます。
生徒が集まるまで、どれくらいかかりますか?
期間を示す公的な統計は見当たらず、地域や教室の形によって大きく変わります。この記事では目安の期間は書いていません。生徒がいない期間も続けられるように、固定費を小さく始めることが大切です。費用の考え方は開業資金の記事にまとめています。
教育委員会のフリースクール一覧に載せてもらえますか?
一覧やマップをつくっているかどうか、載せる条件は自治体ごとに異なります。奈良市は募集要項と掲載基準を公開し、申請を審査して掲載を決めています。神戸市は出席扱いの実績などを条件にしています。まず、地元の教育委員会のページを確かめてください。
学校にチラシを置いてもらえますか?
置くかどうかは、それぞれの学校や教育委員会が決めることです。お願いする場合も、まずは連携のあいさつとして教室の取り組みを知ってもらうことを大切にし、断られたら無理に頼まないようにしましょう。
チラシや広告に「出席扱いになります」と書いてもよいですか?
出席扱いにするかどうかを判断するのは在籍校の校長です。教室の側で約束できることではないので、言い切る書き方は避けましょう。くわしくは出席扱いの記事をご覧ください。
保護者の口コミをSNSやチラシで紹介してもよいですか?
本人の同意を得て、内容を変えずに紹介しましょう。教室から頼んで書いてもらった投稿などは、広告であることを隠すと、令和5年10月から景品表示法違反となったステルスマーケティングに当たるおそれがあります。迷ったら消費者庁の資料を確かめてください。
NIJINアカデミーの教室長になると、生徒はどうやって集まりますか?
募集ページによると、地域への周知と集客は教室長の仕事に含まれます。公式サイトの「全国の教室一覧」には各教室のページがあり、相談・体験会の申し込みを受け付けています。くわしい進め方は、選考の中で伝えられます。

9まとめ|「知ってもらう」は信頼を積む順番で

フリースクールの生徒の集め方は、①伝える中身を決める、②ホームページ・地図に載せる、③見学・体験の受け口をつくる、④学校・教育委員会とつながる、⑤地域の窓口に知ってもらう、⑥チラシ・説明会、⑦発信を続ける、の7つです。文部科学省の調査では、悩んでいる家庭は身近にいる一方で、民間の場にたどり着いている子はまだ一部でした。広く知らせる前に、保護者と学校に信頼してもらえる土台を整えることが、遠回りに見えていちばんの近道です。

すでに教室がある方は、場所と地域のつながりという土台を持っています。集客の入り口がある仕組みで始める形が気になった方は、募集ページを読んでみてください。

いまある教室で、平日の昼に。
子どもが安心して通える場所を、あなたの地域に。

教室長の募集を見る → エントリーする → 条件・費用・開校までの流れは、NIJINアカデミー リアル校 教室長の募集ページに載っています。どんな教室があるかは、リアル教室の紹介ページで見られます。

あわせて読みたい|フリースクールを開く・続ける

フリースクールの立ち上げ方
フリースクールの立ち上げ方|開業の流れ・資金・必要な準備を5ステップで開業までの流れ全体を、順を追って知りたい方へ。
フリースクールの出席扱い
フリースクールは出席扱いになる?国の通知で見る要件と教室側の準備学校とのつながり方と、出席扱いの要件を知りたい方へ。
フリースクールの収入源
フリースクールの収入源6つ|月謝・補助・寄付・事業の組み合わせ方月謝の決め方や、収入の入り口の組み合わせを知りたい方へ。
フリースクールの物件・場所の探し方
フリースクールの物件・場所の探し方|自宅・空き教室・公共施設を比べる通いやすく、地域に知ってもらいやすい場所を探したい方へ。
フリースクールの経営は成り立つ?
フリースクールの経営は成り立つ?収入のしくみと、続けるための工夫集客とあわせて、経営全体の続け方を考えたい方へ。

あわせて読みたい|教室長の声

世田谷下高井戸8D校 教室長 しめじゅんさん
不登校児の母がオルタナティブスクールの教室長に|しめじゅんさんの挑戦表現を軸にした教室を開き、SNSでの発信にも力を入れるしめじゅんさんのインタビュー。
越谷校 教室長 ひとみんさん
不登校の息子とつくるフリースクール|保育士10年の教室長インタビュー地域の大人と子どもが混ざり合う越谷校をつくる、ひとみんさんのインタビュー。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、法律についての助言ではありません。景品表示法などの当てはまり方は個別の事情で変わるため、具体的な表示は消費者庁の資料や専門家にご確認ください。調査の数字は、それぞれの調査の時点と対象の範囲のものです。自治体の一覧・マップの条件は年度や自治体によって変わります。募集の条件は変更されることがあり、生徒数や収入を保証するものではありません。内容は2026年10月時点で各公式ページと資料を確かめた範囲の整理です。
  • 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要(不登校抜粋版)」mext.go.jp(PDF)/調査の一覧 mext.go.jp
  • 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)と別添3「民間施設についてのガイドライン(試案)」mext.go.jp
  • 奈良市「多様な学び支援マップ」募集要項 city.nara.lg.jp(PDF)/実施要項 city.nara.lg.jp(PDF)
  • 三重県「不登校児童生徒の支援を行うフリースクール等民間施設一覧」pref.mie.lg.jp(PDF)/神戸市「フリースクール等への通所、ICT等を活用して学習する児童生徒の出席認定」city.kobe.lg.jp
  • 消費者庁「表示規制の概要」caa.go.jp/「優良誤認とは」caa.go.jp/ステルスマーケティング caa.go.jp
  • NIJIN採用サイト「NIJINアカデミー リアル校 教室長 募集」nijin.co.jp/NIJINアカデミー「フリースクール全国の教室一覧」academy.nijin.co.jp
  • 社員インタビュー(しめじゅんさん)nijin.co.jp/(ひとみんさん)nijin.co.jp/星野起業塾 nijin.co.jp/kigyojuku/
この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!