教員がしんどい時期はいつ?月ごとの山場と、限界の前にできる相談先

教員がしんどい時期はいつ?月ごとの山場と、限界の前にできる相談先
執筆:NIJIN 採用チーム/読了目安:15分
教員がしんどい時期は、ひと月だけではありません。4月の新年度、学期末の7月と12月、行事が続く秋、年度末の3月と、1年に何度も山があります。国の調査では、心の不調で休職した先生の半数近くが、いまの学校に来て2年未満でした。しんどいのは、あなたが弱いからではありません。

この記事は、教員のしんどさを「時期」「原因」「相談先」の3つで地図にします。国の調査で確かめられる数字と、編集部による整理を分けて書きます。そのうえで、残る道・外へ出る道・両方に関わる道を並べ、この先を考える手がかりをお伝えします。

この記事で分かること
  • 精神疾患で休職した先生の数と、年代・校種ごとの割合
  • 1年のうち、しんどさが重なりやすい時期の目安
  • しんどさの原因を5つに分けて、それぞれの記事へ進む方法
  • 公立学校共済組合・こころの耳・自治体など、名前と対象を確かめた相談先
  • 残る・外へ出る・両方に関わる、この先の3つの道

1教員がしんどいのはいつ?|先に結論

朝、校門が見えると足が重くなる。休みの日も、来週の授業と学級のことが頭から離れない。「教員 しんどい」と検索したのは、そんな毎日の中かもしれません。先に結論をお伝えします。

  • しんどさの山は、1年に何度もあります。新年度の4月、学期末の7月と12月、行事が続く秋、年度末の3月。どの月がいちばんかを示す国の統計は見当たりませんが、仕事が重なる時期は学校の1年の流れから見えてきます。
  • 環境が変わった直後は、とくに注意が要ります。令和6年度に精神疾患で休職した先生のうち、いまの学校での勤務が2年未満の人は約46%でした。
  • しんどさの原因は、分けると軽くなります。子どもへの指導、職場の人間関係、事務の仕事、保護者とのやり取り、異動。どれが重いのかで、打つ手も相談先も変わります。
  • 相談先は、学校の中にも外にもあります。公立学校共済組合の相談、厚生労働省の「こころの耳」、自治体の教職員相談。一人で抱えないことが、いちばんの守りです。

2数字で見る先生のしんどさ|休職・年代・校種

文部科学省の人事行政状況調査によると、令和6年度に精神疾患で病気休職した公立学校の教育職員は7,087人で、全体の0.77%でした。前の年度(7,119人)から32人減ったものの、割合は横ばいです。1か月以上の病気休暇を取った人を合わせると13,310人になります。

年代と校種で見ると

同じ調査を年代別・校種別に見ると、次のとおりです。

区分精神疾患による休職者在職者に占める割合
20代1,310人0.86%
30代2,118人0.95%
40代1,767人0.94%
50代以上1,892人0.64%
小学校3,458人0.83%
中学校1,639人0.71%
高等学校1,006人0.58%
特別支援学校924人0.99%

年代別の割合は、分母に令和4年度の在職者数を使った参考の数字です。それでも、30代と40代の割合がもっとも高いことが分かります。学年主任や分掌の中心を任されはじめる中堅の時期に、しんどさが重なりやすいと読むこともできます。

休職の要因として多いもの

同じ調査で、休職の要因について教育委員会にたずねた結果は、多い順に「児童・生徒に対する指導そのものに関すること」(26.5%)、「職場の対人関係」(23.2%)、「校務分掌や調査対応など事務的な業務に関すること」(12.7%)でした。「職場外の者との対人関係(地域住民、保護者等)」は6.1%、「異動・昇任」は4.4%です。これは教育委員会の認識をまとめたもので、本人に聞いた数字ではありません。

出典:文部科学省「令和6年度公立学校教職員の人事行政状況調査について」mext.go.jp/調査結果(概要)mext.go.jp(PDF)/精神疾患による病気休職者の学校種別・年代別状況 mext.go.jp(PDF)

3しんどい時期の地図|1年を月ごとに見る

教員がしんどいと感じる放課後、職員室の窓ぎわで手を止めてひと息つく20代の先生(イメージ)
しんどさの山は1年に何度もあります。いまどの山にいるのかを知るだけでも、少し見通しが立ちます(イメージ)。

何月に休職が多いかを示す国の統計は、この記事では見つけられませんでした。ただ、手がかりになる数字が2つあります。

手がかり①|いまの学校に来て2年以内の休職が多い

人事行政状況調査では、休職が発令された時点で、いまの学校に何年勤めていたかも集計しています。

6か月未満546人(7.7%)
6か月以上1年未満1,187人(16.7%)
1年以上2年未満1,560人(22.0%)
2年以上3年未満1,203人(17.0%)
3年以上6年未満1,847人(26.1%)
6年以上744人(10.5%)
精神疾患による休職発令時点での、いまの学校での勤務年数(令和6年度、7,087人)。赤が2年未満(合計3,293人・約46%)。「3年以上6年未満」は3つの区分を足した数字です(文部科学省 人事行政状況調査)。

文部科学省も、令和8年1月の通知で「人事異動後の比較的短い期間における精神疾患による休職発令が多くなっている」と書いています。新しい学校の1年目・2年目は、だれにとってもしんどくなりやすい時期です。異動の希望を出すときの考え方は教員の異動希望の書き方にまとめています。

手がかり②|夏休みと秋では、学校にいる時間が違う

教員勤務実態調査(令和4年度)は、8月・10月・11月に調べています。教諭の1日あたりの在校等時間は次のとおりです。

小学校・8月の勤務日8時間04分
小学校・10〜11月の平日10時間45分
中学校・8月の勤務日8時間26分
中学校・10〜11月の平日11時間01分
教諭の1日あたりの在校等時間(文部科学省 教員勤務実態調査 令和4年度・速報値)。調べたのは8月・10月・11月だけで、ほかの月の数字はありません。

秋は、夏休みより1日あたり2時間半ほど長く学校にいる計算です。働く時間のくわしい数字は教員の残業時間は平均どれくらい?をご覧ください。

1年の山場の目安

次の表は、学校の1年の流れから編集部が整理したものです。行事や成績の時期は、校種、学期の分け方、自治体、学校によって違います。

時期重なりやすいことしんどさの形先回りできること
4月新年度、異動、新しい学級と分掌人も仕事も一度に変わる。頼れる人がまだいない最初の1か月は「覚える月」と決め、聞く相手を一人決める
5〜6月連休明け、家庭訪問や授業参観、学級の関係が固まる4月の緊張の疲れが出る。6月は国民の祝日がない週に1日、早く帰る日を先に決める
7月1学期末の成績、所見、個人面談締め切りが重なる所見の材料を6月から少しずつためる
8月研修、部活動、2学期の準備学校にいる時間は短くなるが、休みきれない人もいるまとまった休みを先に予定に入れる
9〜11月運動会・発表会などの行事、研究授業学校にいる時間が長い。行事のあとに学級がゆるみやすい行事の準備を学年で分け合う
12月2学期末の成績、所見、面談冬休みまで祝日がなく、息をつく日が少ない面談で伝えることを一人1〜2点にしぼる
1〜3月3学期のまとめ、次年度の準備、要録、引き継ぎ、異動の内示短い学期に仕事が詰まる。来年度の不安が重なる引き継ぎの資料を2月から作りはじめる

11月前後のしんどさは「魔の11月」がしんどい先生へでくわしく取り上げています。

出典:文部科学省「令和6年度公立学校教職員の人事行政状況調査結果等に係る留意事項について(通知)」mext.go.jp(PDF)/精神疾患による休職者の状況 mext.go.jp(PDF)/「教員勤務実態調査(令和4年度)【速報値】」概要 mext.go.jp(PDF)/e-Gov法令検索「国民の祝日に関する法律」laws.e-gov.go.jp

4しんどさの原因を分ける|5つの重さと立場の違い

「全部しんどい」と感じるときほど、重さを分けてみると、手をつける順番が見えてきます。2章の休職の要因をもとに、5つに分けました。

① 子どもへの指導学級経営、生徒指導、授業。思うようにいかない毎日
② 職場の人間関係管理職、学年、同僚。相談しにくい空気
③ 事務の仕事分掌、調査への回答、書類。授業の準備が後回しになる
④ 保護者・地域連絡帳、電話、面談。時間の区切りがない
⑤ 異動・新しい役割学校が変わる、主任になる。頼れる人がまだいない
しんどさの5つの重さ。いちばん重いものを1つ選ぶと、次に読むものと相談先が決まります。

①が重いときは、学年の先生や生徒指導の担当と早めに分け合うのが土台です。②が重い方は教員の人間関係がつらいときにを、④が重い方は教員の保護者対応ストレスをご覧ください。③は一人で減らすのが難しいため、管理職に「どれを後回しにしてよいか」を聞くところから始めます。

初任の先生|すべてが初めての1年

1年目は、授業も学級も校務も初めてのことばかりです。分からないのは当たり前で、聞くことは仕事の一部です。1年目だけの仕組みや相談先は教員を辞めたい初任の先生へにまとめています。

中堅の先生|任されることが増える時期

2章のとおり、休職の割合は30代と40代がもっとも高くなっています。担任に加えて主任や分掌の中心、若手の相談役を任され、自分が相談する側に回りにくくなるのが中堅のしんどさです。「頼られる人ほど、頼る先を持っておく」ことが大切です。30代の先生向けには「教員辞めたい」30代の先生へもあります。

小学校の先生|一日じゅう子どもと一緒

小学校の精神疾患による休職者は3,458人(0.83%)で、校種のなかでもっとも人数が多くなっています。学級担任として多くの教科を受け持ち、休み時間も子どもと過ごすことが多いため、一人になれる時間が少なくなりがちです。小学校ならではの悩みは小学校教員を辞めたい先生へで整理しています。

5限界の前のサインと、今日からできる守り方

教員のしんどさを一人で抱えないよう、放課後の小さな部屋で同僚の先生に話を聞いてもらう30代の先生(イメージ)
「この1時間、入ってください」のように具体的に頼むと、相手も引き受けやすくなります(イメージ)。

しんどさは、ある日とつぜん限界になるわけではありません。次のような変化が続いていないか、ふり返ってみてください。この一覧は、状態を判断するものではなく、相談を始める目安です。

  • 眠れない、または朝早く目が覚める日が続いている
  • 食欲がない、または食べすぎる
  • 日曜の夕方や朝の通勤で、体が重くなる
  • 好きだったことを楽しめない
  • 小さなミスが増え、自分を責める時間が長い
  • 休みの日も、仕事のことが頭から離れない

いくつも当てはまる状態が続いているときは、仕事の工夫より先に、医療機関や6章の相談先に話してください。そのうえで、日々できる守り方を6つあげます。

  1. 重さを1つだけ選ぶ。4章の5つのうち、いちばん重いものを決めます。全部を一度に軽くしようとしないことです。
  2. やらないことを決める。凝った掲示や学級通信など、子どもの安全に関わらないものから減らします。
  3. 帰る時刻を、週に2日だけ先に決める。予定表に書いてしまうと守りやすくなります。
  4. 頼みごとを具体的にする。「大変です」より「この1時間、教室に入ってください」。相手も引き受けやすくなります。
  5. 学校の外に話せる人を一人持つ。職員室で言いにくいことも、外の人には話せることがあります。
  6. 大きな決断は、長い休みに回す。しんどさの真ん中で「辞める」「続ける」を決めなくてかまいません。

働く時間が長くなっている方へ。文部科学省の通知は、時間外在校等時間が1か月80時間を超えた先生を目安に、医師による面接指導を行うよう教育委員会に求めています。自分の学校の決まりを、管理職に確かめてみてください。

学校の外にある教育の仕事を、まず見てみる8人のクラスを在宅で受け持つ先生など、NIJINの募集職種と働き方を確かめられます。見るだけでもかまいません。
募集職種を見る →

6しんどいときの相談先|学校の中・外・公的な窓口

相談先は、近い順に「学校の中」「教職員のための窓口」「だれでも使える公的な窓口」の3つに分けられます。次の表は、公式サイトで名前・対象・受付時間を確かめたものです(2026年10月時点)。変わることがあるため、使う前に公式サイトで確かめてください。

相談先対象方法・受付
学校の中(管理職、学年の先生、養護教諭、産業医など)その学校の先生仕事の量や分担を変えられるのは、学校の中の人です
公立学校共済組合 LINEのメンタルヘルス相談(心ほっとサポート@公立学校共済)組合員水・土・日・月曜の18時〜22時。公認心理師・臨床心理士などが対応
公立学校共済組合 電話・面談のメンタルヘルス相談組合員と被扶養者電話は月〜土曜の10時〜22時(祝日・年末年始を除く)。面談は年5回まで無料、予約制
公立学校共済組合 Web相談組合員と被扶養者24時間受付。臨床心理士が3営業日以内をめどに回答
東京都教育委員会 メンタルヘルス電話相談都内公立学校の教職員0120-567-395(平日9時〜20時、土曜9時〜18時)
茨城県教育委員会 教職員相談室県内の市町村立・県立学校などの教職員029-301-5438(月〜金曜9時30分〜18時。第3金曜は20時まで)
働く人の「こころの耳電話相談」(厚生労働省)働く方やその家族など0120-565-455(平日17時〜22時、土日10時〜16時。祝日・年末年始を除く)。SNS・メールの相談もあり
こころの健康相談統一ダイヤルどなたでも0570-064-556。かけた場所の都道府県などの窓口につながる。曜日・時間は地域で違い、通話料がかかる

公立学校共済組合の電話番号やLINEの登録先は、組合員専用ページに載っています。共済組合の各支部や、お住まいの自治体の教育委員会にも、教職員向けの相談窓口があります。私立学校の先生は、勤め先の学校法人や、こころの耳などの公的な窓口を使えます。

「消えてしまいたい」と思うほどつらいときは、すぐに話せる窓口があります。厚生労働省のページでは、#いのちSOS(0120-061-338、24時間)や、いのちの電話(0120-783-556、毎日16時〜21時)などが案内されています。この記事は、体や心の状態を判断するものではありません。休むための制度は教員の休職ガイドにまとめています。

出典:公立学校共済組合「健康相談事業」kouritu.or.jp/東京都教育委員会「教員のメンタルヘルス対策について」kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/茨城県教育委員会「教職員のための相談事業」kyoiku.pref.ibaraki.jp/厚生労働省「こころの耳電話相談」kokoro.mhlw.go.jp/「まもろうよ こころ」電話相談 mhlw.go.jp

7この先を考える3つの道

教員がしんどい日々を少し離れ、休日の朝に自宅の窓ぎわでこの先の道をノートに書き出す先生(イメージ)
重さが「今年の学校」にあるのか「やりたい教育ができないこと」にあるのかを分けると、選べる道が見えてきます(イメージ)。

しんどさが少し落ち着いたら、この先のことを考える時間をとってみてください。大切なのは、重さが「今年の学級や学校」にあるのか、「学校という場で、やりたい教育が増やせないこと」にあるのかを分けることです。前者なら、年度や学校が変われば軽くなるかもしれません。後者なら、時期が過ぎても残ります。

道どんな形か合いやすいとき気をつけること
残るいまの自治体で、学年・分掌・学校を変えながら続ける重さの中心が、今年の学級や担当、異動の直後にあるとき分担や異動の決まり方は、自治体や学校ごとに違う
外へ出る退職して、学校の外の仕事に就く学校というしくみの中では、やりたい教育が増やしにくいとはっきりしたとき収入や働き方の安定は、公立学校と性質が違う。辞める時期の決まりもある
両方に関わる先生を続けながら、学校の外の学びの場にも関わる辞めるかどうかを決める前に、外を確かめたいとき公立学校の先生が報酬を得る場合は、兼業の決まりがある

どれが正しいということはありません。確かめて自分で選んだのなら、どれも同じ重さの答えです。辞めるかどうかの決め方は教員を辞めるか迷う先生へに、年度の途中で辞める場合の決まりは教員は年度途中で退職できる?にまとめています。

「両方に関わる」場合、地方公務員法第38条は、任命権者の許可を受けなければ報酬を得て事業や事務に従事してはならないと定めています。教育公務員特例法第17条は、教育に関する他の職や事業に、本務に支障がないと認められる場合に従事できると定めています。始める前に、必ず管理職に確かめてください。くわしくは教員は副業できる?をご覧ください。

出典:e-Gov法令検索「地方公務員法」(第38条)laws.e-gov.go.jp/「教育公務員特例法」(第17条)laws.e-gov.go.jp

一人で決めきれないときは、話しながら整理する

どの道か決めきれないときは、学校の外の人と話しながら整理する方法もあります。

先生キャリアコーチの面談の様子
NIJINの事業先生キャリアコーチ教員の転職・キャリア転換を専門とするコーチングです。まだ辞めるかどうか決めていない段階でも、無料相談で話を整理できます。先生キャリアコーチを見る →

公式サイトには「辞めるか、続けるか。その前に、体験する。」という考え方が書かれています。コーチング・メンタリング・キャリアダイブの3つのプログラムで強みを知り、実際の働き方を体験したうえで、教員を続けるか新しい道へ進むかを自分で選ぶ流れです。よくある質問には、転職するか決めていない段階でも相談でき、無理に転職をすすめることはないこと、平日の夜や土日など学校の予定に合わせて日程を調整できること、秘密を守って対応することが書かれています。

8学校の外で、自分のやりたい教育をするという道

3つの道を並べたうえで、「学校の外で、自分のやりたい教育をする」選択肢の一つとして、NIJINを紹介します。

NIJINは、不登校や学校が合わない小中学生が学ぶ「NIJINアカデミー」などを運営する会社です。採用サイトによると、代表の星野は小学校教諭として7年間子どもと向き合い、一人の教師では学校の外の子どもまでは届かないという現実から、2022年に創業しました。ミッションは「人を責めず、仕組みを創る。」です。

学校で苦しさを感じていた先生が、自分らしい形で子どもの学び場をつくる。そんな道もあることを知る手がかりとして、タツロー校長のチャンネルの動画を1本紹介します。

「大人数や決められた場所が苦手だった」学校が苦しかった先生が開校するアート系フリースクール|NIJINアカデミー町屋南千住校(荒川区)▶
▶ タツロー校長|「大人数や決められた場所が苦手だった」学校が苦しかった先生が開校するアート系フリースクール|NIJINアカデミー町屋南千住校(荒川区)

NIJINアカデミーの先生という働き方

NIJINアカデミーの先生の募集ページには、次のような内容が載っています。

  • 8人のクラスを自宅から担任する。オンラインのメタバース校舎で、異学年・8人制のクラスを受け持ちます。週2回のクラス会議、年3回の面談、月4回以上の自分の得意を生かした授業が「担任セット」です。
  • 完全フルリモート・週3日から。必ず参加する時間帯は、平日10時〜11時を週3日と、水曜12時〜13時30分の職員会議です。ほかの時間は自分で組み立てます。
  • 業務委託が中心。正社員・契約社員への登用ルートもあります。給与の目安は月20万円〜70万円(フルコミットの場合)、在宅で週数日なら月5万円程度からと載っていますが、担当と稼働で決まり、人によって変わります。

良いことだけではありません。採用サイトには、自由な分だけ自分で環境をつくる主体性が必要で、大企業のような完成された保証はまだないことも書かれています。学校の外へ出れば楽になる、とは約束できません。公立学校に在職したまま関わりたい方は、7章の兼業の決まりを先に確かめてください。

異動のあとにしんどくなり、学校の外で担任になった人の声

じゅりたろうさんのインタビュー記事の写真

じゅりたろうさん(國吉 樹里さん)

公立中学校の保健体育教員を7年/NIJINアカデミーのメタバース担任

「その後、初めての異動とコロナ禍で環境が大きく変わり、学校に馴染めない苦しさも重なって心身の調子を崩し、休職・退職を経験しました。」

じゅりたろうさんのインタビューを読む

インタビューによると、じゅりたろうさんは新卒1年目から担任、部活動の主顧問、運動会の運営を任され、周りの先生に追いつこうと必死だったそうです。退職後に少しずつ元気を取り戻し、「やっぱり教育がしたい」という気持ちに気づいて、在宅でできる教育の仕事を探し、いまは2クラスの担任をしています。

一方で、いまの仕事は子どもによって答えが何通りもあり、より良い方法を考え続ける難しさがあること、自分は一人で抱え込みやすく、まだ勉強中であることも話しています。場所を変えれば悩みがなくなるわけではなく、悩みの種類が変わるのだと分かる言葉です。

「しんどい」が続いて、心も体も疲れきっていると感じたら、教員が疲れた・もう限界と感じたら|休む・変える・離れる道の選び方もあわせて読んでみてください。

9よくある質問

教員がいちばんしんどい時期は、何月ですか?
何月に休職が多いかを示す国の統計は、この記事では見つけられませんでした。4月の新年度、7月と12月の学期末、行事の多い秋、年度末の3月に仕事が重なりやすいのは、学校の1年の流れから言えることです。国の調査では、休職した人の約46%がいまの学校に来て2年未満で、環境が変わった直後にも注意が要ります。
しんどいと感じるのは、自分が教員に向いていないからですか?
そうとは言えません。令和6年度には7,087人の先生が精神疾患で休職しており、要因の上位は子どもへの指導、職場の対人関係、事務的な業務でした。一人の先生の向き不向きだけでは説明できない重さです。
中堅になってから、かえってしんどくなりました。よくあることですか?
精神疾患による休職の割合は、30代(0.95%)と40代(0.94%)がもっとも高くなっています(分母は令和4年度の在職者数で参考値)。主任や分掌を任され、相談する側に回りにくくなる時期です。頼る先を学校の外にも持っておくことをおすすめします。
小学校の先生は、とくにしんどいのですか?
小学校の精神疾患による休職者は3,458人(0.83%)で、校種のなかで人数がもっとも多くなっています。割合は特別支援学校(0.99%)のほうが高く、どの校種にもそれぞれのしんどさがあります。
しんどいとき、学校の外ではどこに相談できますか?
公立学校の先生なら、公立学校共済組合のLINE・電話・面談・Webのメンタルヘルス相談があります。自治体の教育委員会にも教職員向けの窓口があります。だれでも使えるものとして、厚生労働省の「こころの耳電話相談」(0120-565-455)や、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)があります。
しんどいけれど、休むほどではない気がします。どうすればよいですか?
眠れない、食べられない、朝に体が動かないといった状態が続くときは、休むかどうかを自分だけで決めず、医療機関や相談窓口に話してください。この記事は状態を判断するものではありません。休むための制度は、教員の休職ガイドにまとめています。
辞めずに、学校の外の仕事を試すことはできますか?
公立学校の先生が報酬を得る場合は、地方公務員法第38条や教育公務員特例法第17条の決まりがあり、任命権者の許可を受けるか、認められることが必要です。始める前に管理職に確かめてください。

10まとめ|しんどさを地図にして、一人で抱えない

教員のしんどさには、時期があり、原因があり、相談先があります。地図にしてみると、「全部がつらい」が「いまはこれが重い」に変わります。最後に、この記事の内容を確認リストにします。

  • いまが1年のどの山場にいるのかを確かめた
  • 5つの重さのうち、いちばん重いものを1つ選んだ
  • 限界の前のサインが続いていないか、ふり返った
  • 学校の中と外に、相談できる先を1つずつ見つけた
  • 大きな決断は長い休みに回し、3つの道を並べて考えると決めた

学校に残っても、外へ出ても、両方に関わっても、どれも正解です。まずは、いまのしんどさを一人で抱えないこと。考えるのは、そのあとで間に合います。

学校の外にも、子ども一人ひとりと向き合う教育の仕事があります。
少人数のクラスで、自分のやりたい教育を形にする道です。

エントリーする → まず仕事の内容を知りたい方はNIJINの採用サイトで募集職種を見るか、NIJINアカデミーの先生の募集をご覧ください。

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本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の勤務条件や健康状態についての判断を示すものではありません。体調は医療機関や相談窓口へ、異動・兼業・退職の手続きは勤務先や任命権者の教育委員会(私立は勤務先の学校法人)へご相談ください。数字と相談窓口は記事作成時(2026年10月)に公式資料で確認したものです(人事行政状況調査は令和6年度、教員勤務実態調査は令和4年度の速報値)。1年の山場の表、5つの重さ、守り方、3つの道の表は編集部による整理で、公的な資料にもとづくものではありません。
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